2017年8月のビットコイン分裂騒動は、Segwitの実装による先延ばしで一旦事なきを得ました。11月、その先延ばしされた本格的なアップデートと直面することになります。今回はビットコイン分裂騒動の本丸で、かつてのビットコインキャッシュ(BCH)のように配布されるかもしれない、ビットコインSegwit2x(B2X)の貰い方を調べてみました。
2017/11/09追記:分裂自体が中止(無期限延期)になり、付与の可能性自体が無くなりました。この記事は、分裂中止が決まる前の内容ですので、ご注意ください。

アルトコインのお金がビットコインに集約されてます。
まるで元気玉。
反動がこわいですねぇ・・・

B2X先物が13万円と見ても、
ちょっと危険水域の高騰ですね・・・
どこかにナイアガラバスターが潜んでいる可能性も高いので、
これからビットコインに参入する方はくれぐれもご用心ください。
Contents
ビットコインSegWit2x(B2X)をざっくりとおさらい

ビットコインユーザーの急激な増加によって送金処理に遅延(スケーラビリティ問題)が生じ、
その解決策がビットコインCore(ビットコイン開発者)と
ビットコインマイナー派(取引処理実行者)で分かれることになります。
- 取引情報を格納するブロックデータの圧縮を行いデータ許容量を増やすアップデート(SegWit)
- ブロックのサイズそのものを拡張してデータの許容量を増やすアップデート(ビッグブロック)
この二つの方針で
ビットコインは内部分裂を起こすことになりました。
とはいえ、
仮想通貨の分裂(ハードフォーク)自体は、
とくに珍しいことではありません。

ハードフォークによるビットコイン(BTC)分裂の記憶に新しいのは、
ビットコインキャッシュ(BCH)が生まれた8月頭のビットコイン分裂ですね。
予想されていた混乱も起こらず、
翌BCGの配布に関しては
むしろお祭り騒ぎのようになっていましたね!

10月のビットコインゴールド(BCG)も同様に、
BTC+新通貨でハードフォーク前の価格と釣り合う方式だったのですが、
結果的にフォーク後のビットコイン価格がフォーク前の価格にすぐ戻った(値上がりした)ため、
いずれも、実質タダでハードフォーク通貨がもらえたような状況でした。
今回は警戒が必要

BCH、BCGと続き
今回は8月から先延ばしされたトランザクション遅延問題と直面する、
SegWit2xの実装を伴った本来の問題解決を目指すハードフォークです。
これにより、順当に進めば11月16日以降にSegWit2xが実装されたビットコイン、
新通貨ビットコインSegWit2x(B2X)が誕生することとなります。
SegWit2x HFのティッカー・シンボルは正式に決定されておらず、また分岐を前提としない、リプレイ攻撃保護のないHFであるため、どちらを「BTC」とするかの対応は業界内でも分かれています。
引用:bitbank
このB2Xはあくまで仮称であり、
マイナーの支持(ハッシュパワーの大きさ)によってはB2Xが本家ビットコインとなる可能性もあります。
速報:USD最大の取引所 #Bitfinex は「どちらのチェーンもサポートするが、例え11月にフォークするB2Xのハッシュパワーがオリジナル $BTC より高くても(マイナーが選んだとしても)B2X=BTCとはせずアルトコインとする」と正式に発表 #ビットコイン #仮想通貨 https://t.co/8FhfXAQ9PI
— 墨汁うまい(BokujyuUmai) (@bokujyuumai) 2017年10月7日
Bitfinexでは本家の位置付けは揺るがないと表明されています。
取引所や協会、団体次第といったところでしょうか。
Segwit2×ハードフォークはBTGとは別。儲ける為にBTCに換えるんじゃないと思ってます。取引所の声明によっては多分ヤバイことになる。
— マナ@仮想通貨(暗号通貨) (@1000crypto) 2017年10月25日
国内の支持方針によっては
BTC建てのアルトコインも巻き添えにして大混乱に発展する可能性があります。
少なくとも前回のビットコインキャッシュ(BCH)やビットコインゴールド(BTG)のような
平和的ハードフォークでないことは確かです。

これにさきがけ、避難先?として
ビットコインからビットコインキャッシュへ乗り換えているユーザーも
一定数いらっしゃるようですね↑
今までとは毛色の異なるハードフォークだと
とにかく警戒にこしたことはありません!
いつ、何日の何時にB2Xを貰えるの?

ビットコインのハードフォークは11月16~18日と予想されていますが、
日時ではなく、特定ブロック数で分裂となる模様。
そのタイミングで、然るべき取引所で、然るべき方法でビットコインを所持していれば、後日付与されるという流れだと考えれます。(過去のハードフォークからの慣例予測)
タイミングは、
こちらのカウントダウンサイトでわかるそうな。
最初のマイニング(送金処理)が行われてから、
リプレイアタック等の検証といった取引所の判断によって配布が開始されるため
配布日時に関しては少なくともそれ以降、ということになります。
それどころか配布自体がまだ決定されているわけではなく、
発生したトラブルによっては配布予定が中止になる可能性もあるため
過度の期待は禁物です。
B2Xの価値は?

先物取引では1B2X(仮)あたりで13万円ほどの値をつけたこともありました。
現在は12万円ほどですが、
このままいけば1BTCあたり12万円ほどのB2Xが配布され、
BTCの価格が同じくらい下落することが予想されています。
とはいえ予想以上にBTCの買いが強いので、
想定外の暴落を起こす可能性もあるため注意が必要です。
各取引所の対応
日本の取引所
前回のハードフォーク通貨であるビットコインゴールド(BTG)がいまだに付与されてないあたり、
日本の取引所ではB2Xに対していずれも慎重かつ安全な対応するものと考えられます。
coincheck

国内では
coincheck(コインチェック)がB2Xの配布(予定)を一番乗りで表明しました。
対応方針
発生したB2Xは付与を行う予定です。また、B2Xの付与により「レバレッジ取引で保有するBTCショートポジション分」、「信用取引におけるBTC借り入れ分」については同量の返済義務が発生する見込みのため、本記事をご一読の上、ご注意くださいますようお願い申し上げます。
引用:coincheck
ただしビットコインゴールド(BCG)と同様、
ユーザーへの配布のみを表明した段階であり
B2X売買については明記されておりません。
現時点でB2Xの配布を発表した取引所はcoincheckのみですが、
ビットコインキャッシュやビットコインゴールドと同様に
他の国内取引所も足並みを揃えてくるのではないかと予想します。
bitFlyer

2017/11/8現在、
bitFlyerではB2Xに関する方針は発表されていません。
B2Xを支持する国内唯一の取引所ということで、
様子をうかがっているのかもしれませんね。
Zaif

2017/11/8現在、
ZaifにおいてもB2Xに関する方針は発表されていません。
ビットコインゴールド(BTG)の対応もあわせて
各取引所で苦慮されているのでしょうか・・・?
GMOコイン

大手3社に加えてGMOコインも調べてみましたが、
2017/11/8現在では、やはりB2Xに関する表明は行われておりません。
コインチェックに次いで各取引所で足並みを揃えてくると思ったのですが、
意外に沈黙が続いている状態ですね。
bitbank

bitbankではコインチェックと同様に、
B2Xの付与をbitbankユーザーへ表明しておりました。
意外でしたね~!

bitbankについては以下のように発表されております↓
対応について
SegWit2x HFによりブロックチェーンの分岐が発生した場合、お客様が分岐時点でbitbank上の口座に保有しているBTCと同数のコインを付与します。付与においてはBitcoin Cash時の対応と同様に、新コインの売買と預入・引出の提供も行います。また、新コインに関しても、全ペア手数料無料キャンペーンの対象となります。
引用:bitbank
bitbankではB2Xの付与とともに、
取引所において売買できるようになると記述されています。
B2Xの検証や調整等で取引開始までにおそらく時間は掛かりそうですが、
bitbankでビットコインを保持しているユーザーにとってはうれしいお知らせとなりましたね!
海外の取引所
HitBTC

海外の取引所では
ビットコインゴールドの時と同様に
HitBTCがB2Xの取引を表明しております(B2X配布もおそらくあるのではないかと・・・)。
配布と同時にB2Xを売り抜ける、といった戦法を考えられている方は
配布の早い傾向にある海外の取引所を利用すると良いかもしれません。
HitBTCを利用してビットコインゴールドで売り抜けた記事がありますので、
こちらも参考にされてみてください。
同じ手順で売り抜けることができるのならば、チャンスです!
ビットコインSegWit2x(B2X)を貰う方法は、2パターン(予測)
1.国内の取引所で配布を待つ
もっともお手軽で安定(?)な受け取り方法は、
配布を表明した取引所へビットコインを預け、ハードフォークを待つというものです。
現時点ではcoincheck(コインチェック)が配布を表明しております。
リプレイアタックの検証といった取引所のチェックが完了次第
その取引所のウォレットに自動で送金されるハズです。
その他取引所の動向は今後も追っていき、追記していきますが、
日頃から複数取引所を開設していれば、有利に戦えますので、
国内三大取引所+大手GMOくらいは抑えておくと安心。
- コインチェック(有名取引所で最多の13種類の通貨取扱い)
- Zaif(国内最高の100億円調達した、国内ICOで最もあつい)
- ビットフライヤー(BTC FX利用者多)
- GMOコイン(ベンチャーはいや、歴史ある大手が良い方向け)
- bitbank.cc(コインチェックと同様にB2Xの付与を表明)
口座開設は、どちらも1週間〜2週間かかるので、早めの準備が◯
2.B2X配布→価格が下がる前にスピード売り抜けするのであれば海外取引所
国内取引所ではハードフォーク→最初のマイニング→取引所による検証、といった段階を踏むため、
B2Xがウォレットに送金された頃にはすっかり価格が落ちてしまっていた、
という事態もあり得ます。
配布される数量自体は変わらないので
ホールドするのであれば大した影響は無いのですが、
B2X受け取り→即売却を考えている方は、配布の早い海外取引所を利用すると良いでしょう。
手順としては、
- 国内取引所でビットコインを購入
- B2X配布、取引を表明した海外取引所(HitBTC?今後の動向をチェック)へビットコインを送金
- そのままSegWit2xハードフォークを迎える
- 配布された瞬間、価格が落ちる前に即売却
- B2X売却ぶん増加したビットコインを国内取引所へ送金
このような感じで売り抜けます。
BTG(ビットコインゴールド)の付与は、
上記方法で、bitfinexやhitBTCで売り抜ける作戦が当たりました。
国内取引所では11月に入っても付与されていないので、
B2X付与にあやかるには、複数口座の準備と、
最新の情報を読み解き、付与が早い取引所にBTCを置く必要があります。
ちなみに、
今回の騒動はリスクも高いので、BTCを保有しない→暴落時に疲労!という考え方もあるでしょう。
まとめ

予想以上の危険性をはらむSegWit2x。
可能性としては低いのですが、
SegWit2xが本家ビットコインとなってしまった場合の混乱は非常にマズいもので
B2Xがタダでもらえると決して楽観視できるものではなさそうです。
とはいえ、
現在、仮想通貨市場は荒れ模様の状態にありますが
逆を言えば通貨の値動きが明白なチャンスでもあります。
当マネオラだけでなく、
多くのブロガーさん達の有力な情報を武器に
仮想通貨の荒波に立ち向かってくださいね!
