Ethereum(イーサリアム/ETH)

イーサリアム(ETH)の特徴をおさらい!ビットコインの次に買うべき仮想通貨?

仮想通貨と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、おそらくほとんどの人がビットコインの存在でしょう。しかし、その次に有名なのはというとなんでしょうか?

イーサリアムのことを挙げる人が多いと思います。1000種類以上もあるという仮想通貨の中で、時価総額はビットコインに次ぐ第2位のイーサリアム・・・だったのですが、なんと2017/12/28にリップルに抜かれて、第3位になりました!

3位になったとはいえ、アルトコインではリップルと並び、巨額の時価総額を誇るイーサリアム。イーサリアムが支持されている理由は、ビットコインにはないスマートコントラクトという優れた機能を持っていること、そしてビットコインの弱点を解消するアルゴリズム(PoS)を持っている仮想通貨だから。

ここでは改めてイーサリアムの特徴をおさらいし、その将来性や技術についても解説していきます。

イーサリアムの特徴は?

イーサリアム(Ethereum)の基本情報

名称 Ethereum(イーサリアム)
開始年月 2014年7月
通貨単位 ETH
コンセンサスアルゴリズム プルーフオブステーク(Proof of Stake)
承認目安時間 5~30秒
上限発行枚数 未定(初期発行:7200万)

イーサリアム(Ethereum)は略号ETHの仮想通貨。ビットコインの技術を応用して作られた仮想通貨ですが、ビットコインは決済可能な仮想通貨ですが、イーサリアムはブロックチェーンを利用してサービス提供を受けるプラットフォームであるという違いがあります。

現在は仮想通貨の名称としてのイーサリアムが普及していますが、もともとイーサリアムはプロジェクトの総称です。「イーサリアムプロジェクト」という、スマートコントラクトを構築するためのアプリケーションやプラットフォームが発端となっています。そしてそのプロジェクトで使用されている暗号通貨がether(イーサー)と呼ばれています。

イーサリアムは2013年にプロジェクトが発足し、2014年からプレセールによる資金調達が開始されました。市場に公開され仮想通貨取引所で取引が開始されたのは2015年7月です。

その他、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)の代替システムにあたるプルーフ・オブ・ステークを採用していること、承認目安時間がビットコインと比べて格段に速い(5~30秒)こと、上限発行枚数がいまだに設定されていないという特徴を持っています。

イーサリアム(Ethereum)の最大の特徴はスマートコントラクト

仮想通貨イーサリアムを知るうえで知っておくべきことが、スマートコントラクトの考え方です。直訳するとスマートコントラクト(smart contract)は、「賢い契約」。契約を自動化し、より簡単に取引できる仕組みを作りたいという考えから提唱されました。

スマートコントラクトを活用すると、ブロックチェーン上で誰でも契約を自動的に(自由に)結ぶことができます。契約の事前定義を決めれば、あとは契約書作成や内容のチェック、契約する相手の信用情報チェック、承認や押印、料金の支払いや回収作業まで一切の手間が不要になります。

これの何がすごいかというと、今までは仲介サイトなどを使って手数料を払ってモノやサービスを購入していたところを、信頼性を保ちつつ直接契約を結べるようになり、コスト削減にも繋がります。

例えば今までは、個人が作った音楽を買いたい場合、iTuneなどの販売サイトを通して手数料を払って曲を購入していましたが、スマートコントラクトであれば「1ETHを払えば曲を購入することができる」というプログラムを記述し、直接購入することができます。

ビットコインの取引記録と同様に、スマートコントラクトを介した契約内容が記録されるので、透明性が上がり、信頼性も担保されています。

スマートコントラクトと、イーサリアムさえあれば、販売者も購入者も自分の身元を明かすことなくサービスを直接売ったり買ったりすることができるのです。

不動産の賃貸契約などにもこの仕組みを利用すれば、これからは高い仲介手数料を支払わなくても契約できる社会になっていくでしょう。

ビットコインの弱点を解消するアルゴリズム(PoS)

中央管理者がいないビットコインネットワークにおいて、コインの偽造等を防いでいるのが、プルーフ・オブ・ワークシステム(PoW)です。しかしこのPoWには、大量の電力を消費すること、マイニングに莫大な初期投資が必要などのデメリットがありました。

これを解消するのが、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)で、イーサリアムなどのアルトコインに採用されています。イーサリアムはCasperというプロトコルのPoSを導入しており、ブロックタイムも平均12秒というスピードを誇ります。

イーサリアムを取り巻く環境は?

時価総額はビットコイン、リップルに次ぐ3番手

下の表は、Cryptocurrency Market Capitalizationsから確認できる仮想通貨の時価総額のランキング1位から10位までです。2018年1月4日時点で、イーサリアムは1位のビットコイン、2位のリップルに次いで3位の時価総額を誇ります。その額、938億ドル。4位のビットコインキャッシュとは大きな開きがあり、リップルと並んで2大アルトコインといえるでしょう。

時価総額ランキング(2018/1/4)

引用:https://coinmarketcap.com/all/views/all/

ちなみに2017年12月末までは長い期間のあいだ、イーサリアムが2位でしたが、1年で約500倍に上昇し続伸したリップルについ最近2位を奪われました。

リップルはあるとコインで初となる時価総額1000億ドルを超えましたが、3位に転落したイーサリアムも1000億ドル目前というところまで来ています。

2017年はビットコインの爆上げのニュースが目立ちましたが、その裏にはリップルやイーサリアムの続伸もありました。2018年は間違いなく、アルトコインを中心とした話題が増えるのではないかと思います。

The DAO事件から生まれたイーサリアムクラシック

イーサリアムクラシック

イーサリアムからハードフォーク(分裂)して誕生した仮想通貨が、イーサリアムクラシック(ETC)です。この分裂のきっかけには、The DAO事件が背景にありました。

2016年にイーサリアムの信用を揺らがせる事件がありました。それが俗にいう「The DAO事件」です。この事件では、ドイツの「The Dao」という日中央集権型の投資ファンドサービスから、なんと約65億円以上のイーサリアム(3600万ETH)がハッカーにより不正送金されて盗まれました。

イーサリアムの脆弱性が原因ではなく、あくまでThe DAOのサービスに脆弱性があったことが原因でしたが、この事件を受けて、イーサリアムの開発チームの間では「ハードフォークを行って、事件前の状態に戻そう」という意見が出ました。

しかし、不正とはいえ、実際に発生した送金記録を抹消することは改ざんにあたります。この案に反発する開発者も現れ、意見が対立したことから、イーサリアムはハードフォークを行うことになりました。反発した旧コードを使った元イーサリアムが、現在のイーサリアムクラシックです。

イーサリアムクラシックを買える取引所については下記の記事も参考にしてみてください。

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イーサリアムの将来性は?

 

リップルに時価総額で追い抜かれたイーサリアムですが、2017年だけで見ても40倍まで高騰しており、今後もさらに価格が高騰するのではないかと期待されている人気の高い仮想通貨です。

事実、2018年に入ってからも急激に価格が上昇しています。

イーサリアムのスマートコントラクト技術をビジネスに活用したいと表明している企業も多く、その中には三菱UFJフィナンシャルグループやトヨタも名前を連ねています。

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イーサリアムを利用したICO(資金調達)も非常に多く、イーサリアムはもはやICOには欠かせない必須の仮想通貨という位置づけになっています。

トランザクション数(取引数)が急激に増えたことにより、スケーラビリティ問題(取引の遅延)などもありますが、それ以上に今後活用されるであろう可能性の広がりが支持され、今後も価格の上昇が期待されています。

これからもますますイーサリアムに注目が集まりそうです。

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