2017年12月04日、取引所へ公開された注目のトークンCOMSA。2種類に分かれていたり、難しそうな仕様に思えるかもしれませんが、今回は意外にそうでもない、CMSの購入方法についてご紹介しようと思います。
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COMSAとは?ざっくりとおさらい
COMSAはテックビューロ株式会社が開発、運用を行う
日本発のブロックチェーンビジネスプラットフォームです。
企業はCOMSAを導入することにより
商品や会計、契約といった導入企業が取り扱うあらゆるものを
ブロックチェーンで管理できるようになります。
またイーサリアムやNEMのパブリックブロックチェーン、
仮想通貨取引所Zaifとも接続されており、
企業が独自に発行した仮想通貨(トークンと呼ばれます)を仮想通貨市場に流通させることも可能です。
流通前のトークンを先行販売して資金調達を行う行為を
株式のIPO(Initial Public Offering/新規公開株)になぞらえてICO(Initial Coin Offering/新規公開コイン)と呼ばれており、
COMSAを導入した企業は業種や上場/非上場を問わずにICOによって資金調達を行えるようになることから、
『ICOプラットフォーム』と呼ばれることもあります(こちらのほうが一般的かもしれません)。
COMSAを導入した企業がICOを開催するに際し、
ツールの配布や、取引所との接続、
テックビューロICO協議会による評価、アドバイスが行われる等
COMSAでは企業がブロックチェーンを導入するための一通りの環境が用意されています。
2017年10月、
COMSAのプレゼン、アナウンスも踏まえ
COMSA自身のICOがCOMSAプラットフォームを用いて開催され、
1ヶ月で100億円を超える資金調達を達成しました。
このときにICO商品として発行されたものが
COMSAのトークンCMSです。
CMSは1単位あたり1USD価格(110円相当)の
ビットコイン、NEM、イーサリアム、ZAIFトークン受け付けで販売されました。
CMSトークンの持つ特徴として、
今後COMSA上で開催されるICOトークンと5%のボーナス付きでスワップできる特典があります。
このボーナスはCOMSAのICOで購入したCMSに限らず、
取引所で流通するCMSについても同様に適用されます。
ICOを行うためのプラットフォームを開発するために開催、販売されたトークンが
COMSAのトークンCMSなのですね!
CMSを買える取引所
現在、COMSAのトークンCMSを購入できる取引所は
COMSAと同じくテックビューロ株式会社が運営を行う
Zaif取引所にて購入可能です。
このほか韓国の仮想通貨取引所Pluscoinでも近日公開予定ですが、
登録には国民番号が必要になるものと思われ、日本からの購入は難しいかもしれません。
CMSは2種類から選ぶ
COMSAのトークンCMSはそのシステム上、
- NEMのパブリックブロックチェーンを用いたCMS:XEM(CMS:MOSAIC)
- イーサリアムのパブリックブロックチェーンを用いたCMS:ETH(CMS:ERC20)
の二種類に大別され、
それぞれ別の通貨として取り扱われます。
内部的にはCOMSAのシステムで調整がされているウワサ等、
二つのCMSにそこまで大きな違いはないかと予測されていますが、
公開間もない時の価格差では、
- CMS:MOSAICが約130円
- CMS:ERC20が約110円
と、NEMの日本理事が在籍するZaif取引所の特性も相まってか
わずかにMOSAIC優勢な状況であります。
今後はどうなるのか、
それぞれの動向をしっかりとチェックする必要がありそうですね。
そもそもCMSって企業ICOトークンと若干有利に交換(購入)できるのがメリットで、ERC20とMOSAICで対JPY価格に差が出過ぎるとするならば、いざってときにいろいろアレな感じがするな
— トレスト(日本初) (@TrendStream) 2017年11月27日
- NEMを応援したり、NEMを持っているなら、NanoWalletで一緒に管理できるCMS:MOSAIC(CMS:NEM)
- CMSをイーサ系トークンと一括管理したい、海外勢も視野に入れたイーサリアムプラットフォームを応援しているのであればCMS:ERC20(CMS:ETH)
くらいの基準で、選ばれている方が多いようですね。
CMS(MOSAIC/ERC20)の具体的な購入手順
CMSを購入するための手順は、
- Zaifアカウント口座の開設
- アカウントに日本円を入金
- 取引所でCMSを購入
という流れになります。
新規でZaifのアカウントを作成される場合は、
本人確認書類の確認ならびに住所確認の書留を受け取るまで入金を行えないため
実際にCMSが購入できるようになるまでに一週間ほどの時間がかかる点にご注意ください。
それでは順を追って見てみましょう。
1.Zaif口座開設
まずはCMSを取り扱う仮想通貨取引所
Zaifのアカウントを作成します。
アカウント自体は、
メールアドレスと任意のパスワードを設定すればすぐに作成できます。
続いて本人確認書類の提出を行います。
基本情報でユーザー情報の入力を行ったのち
上部『アカウント』メニューから『本人確認』を選択していただき、
本人確認書類のアップロードを行います。
この書類の確認は手作業で行われるため、
1~2営業日ほどの待ち時間を要します。
本人確認書類が認められると、続いて
↑このような住所確認のための郵便書留が、登録住所へ発送されます。
こちらは書留のため、
本人が配達員にサインを行って直接受け取る必要があります。
書留には本人確認コードが記載されていますので、
アカウントメニューの本人確認ページにある本人確認コードへ入力すれば登録完了です。
これでようやく
アカウントへの日本円の入金が可能になりました。
また、本人確認の待ち時間に
取引所アカウントのセキュリティを大きく高める
二段階認証の設定を忘れずに行っておきましょう!
スマホの連動させてユニークトークン(符丁)を自動生成することで
アカウントの乗っ取りによる不正出金の被害を劇的に抑える効果があり、
仮想通貨関係のアカウントでは必須のアプリとなっています。
android版はコチラ、
ios版はコチラです。
2.日本円の入金
本人確認が完了したら日本円の入金が行えるようになります。
入金手段としては
- 銀行振込による入金
- コンビニ決済入金
- ペイジー入金
があります。
銀行振込は曜日や時間が決まっており、
また入金反映までにかなりの時間がかかるので、
個人的には手数料がほとんど変わらずすぐに入金が反映されるコンビニ決済入金をオススメします。
※コンビニ決済による入金は一回あたりの入金上限(299,400円まで)が決まっているので、
それ以上大きな金額の場合は銀行振込による決済をご利用くださいませ
3.CMSの購入
Zaifのアカウントに日本円が入金されましたら
後はCMSを買い付けるだけです。
上部の『取引』メニューから取引画面に移り
デフォルトで『BTC/JPY』が設定されている通貨ペアのボタンを押します。
すると通貨の選択がプルダウンで出てくるので、
『COMSA』カテゴリを選択したのち、
『CMS:ETH/JPY』『CMS:XEM/JPY』のいずれかを選択します。
取引画面の右側で注文を行います。
一度の注文で全額を放り込む必要はないので、
初めての取引所操作で心配な場合は
まずは小額でテスト注文を試してみましょう!
この二種類、どちらが良いかと言われると正直非常に難しいところです。
お、CMS:XEM/JPYもCMS:ETH/JPYも120円で並んでますな。 #COMSA
— トレスト(日本初) (@TrendStream) 2017年12月4日
COMSA、入出金に関わる登録?をするのに、「CMS:XEMまたはCMS:ETHのいずれかをご選択いただきます。」ってあるけど、どっちを選べばいいのかワカラナイ…(´;ω;`)どっちがいいのでしょう??
— あーしゃん (@4KWplH5qPZpZ6zD) 2017年11月27日
取引所公開時の初売りでは20円ほどの差がつきましたが、
同じプラットフォームで流動する通貨なので今後は一蓮托生ではないでしょうか・・・
トークンセール後の配布時はもちろんのこと
今も多くの方が悩んでいるところです。
これからCOMSA上で開催されるICOが続々と発表される予定なので、
思わぬビッグタイトルが参入してきたり、それらプロジェクトがローンチ(正式稼動)することで
CMSの価格に大きく影響を及ぼすことが期待されています。
余談ではありますが、
2017年12月現在、これからCOMSAで開催されるICOとして
- コンテナ+ソーラー発電を用いたマイニングシステム
- AR/VRエンターテイメントとブロックチェーンを組み合わせたVERSES
- 識者や専門家の時間を購入できるサービス、Timebank
が予定されています。
CMSはこれらが発行するトークンを、
BTCやETHで購入する場合と比べ、5%のボーナスを受け取ることが可能です。
またこれら以外にも続々とICOの発表を行うとのことで、
COMSAの続報に期待したいところですね。
まとめ
- Zaif取引所の登録
- 日本円の入金
- 二種類のCMSを選択、購入
大手の国内取引所であるZaifの関連トークンということで
海外アルトコインや海外ICOにくらべて簡単に入手、参加できるトークンです。
COMSAのトークンセールの仕様から
取引所公開時は公募価格を下回る、いわゆるICO割れを危惧されていましたが
大きな値下がりもなく、かえってCOMSAの支持の大きさというものを実感させられました。
トークンセール時に今後COMSAで開催される予定のICOの発表を行わなかったのは
それらが上場企業のためにインサイダーに抵触しないようにする、との配慮でしたが
それらも開放されこれからの参加企業の発表や、
プラットフォームの動向に要注目な日本発のICOプラットフォームではないでしょうか。
CMSの購入なら、
CMS取引の専売ともいえるZaif取引所でどうぞ!
CMS:ETHとCMS:XEM、
皆様はどちらを選ばれますか?