一年前(2017年3月)は仮想通貨に対する世間からの風当たりも強く(そもそも認知されていない)、テレビCMなんて考えもしなかった頃ですが、次第に仮想通貨は金融ジャンルのひとつとして評価されるようになり、bitFlyerをはじめとして取引所各社が続々とテレビコマーシャルを打ち出すようになりました。取引所ごとの仮想通貨に対するイメージ付けというか、キャラクターが垣間見れて面白いところですね。今回はそんなバラエティー豊かな日本国内の仮想通貨のテレビCMを集め、個人的な感想をのべてみたいと思います!
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仮想通貨のテレビコマーシャル
かつて日本最大の仮想通貨取引所だったMt.Goxが崩壊して以降、
仮想通貨=詐欺という世間の意識が強く印象付けられたまま
国内の仮想通貨事情は長い冬の期間を過ごしていました。
この事件によって
一説には『世界の仮想通貨の普及が2年遅れた』とも言われていますが、
それの薄暗い流れを断ち切ったのが国内のアルトコインブームです。
当時のbitFlyerはビットコインのみの取扱いであり
coincheckはブームに先駆けてアルトコインの取扱いを開始したおかげで
ビットコインの現物取引高でbitFlyerを抜き、国内一位の取引所に躍り出ます。
この仮想通貨ユーザーが爆発的に増加した影響に
仮想通貨をお茶の間に広めた
bitFlyerのテレビコマーシャルの影響も大きいと言われていました。
一般的にはテレビCM=一定のサービスやクオリティが保障されている
大企業というイメージを持つ方も多いのかもしれません。
いまや国内各社のテレビCMがお茶の間で放映され
一般世間に浸透しつつある仮想通貨、そのコマーシャルを見比べてみましょう!
取引所各社のテレビCM
bitFlyer取引所
国内取引所では初のテレビCMとして放映された
おなじみbitFlyerのCMです。
放映されたのは2017年の5月頃だった記憶があり、
その当時はビットコインをはじめ、
アルトコインも含めた仮想通貨全体がすさまじい高騰を起こしていた頃ですね。
bitFlyerでは成海 璃子(なるみ りこ)さんをキャスティングしており
そつがないというか、万人に向けて製作されたっぽい
実にビットフライヤーらしい堅実なイメージのCMですね!
coincheck取引所
こちらはコインチェックのCMです。
出演は3流を演じさせればこの人、
1流リアクション芸人でおなじみの出川 哲郎(でがわ てつろう)さん×2です。
ダチョウ倶楽部にこの人を合わせれば個人的に最強だと思っています。
シュールでコミカルな演出をみると
どちらかというと若年層を意思した作りのようにも思えますね。
放映時期は2017年の12月中旬。
ビットコインが単価200万円に達成するという、仮想通貨史上の全盛期でした。
やばいよ、やばいよ・・・
は出川さんおなじみのフレーズですが、
このCM放映開始後、コインチェックユーザーのNEMがリアルガチでやばいことに。
(CMでは兄さん=213と連呼されていますが、2月13日といえばコインチェックが金融庁へ提出する再発防止案の期日でしたね。勘弁してくださいよ~)
DMM Bitcoin(ビットコイン)
コチラはDMM Bitcoin(ビットコイン)のCMです。
ローラさんを起用し、巨大企業にふさわしいゴージャスなイメージ・・・かと思いきや
テレビCMはトップページと異なり、おちゃらけた日常的な内容に仕上がってますね。
「ビットコインってなに?」というフレーズから
取引所を紹介する流れが、ユーザー心理に寄せたコインチェックと似ていますね。
放映時期は2018年の1月中旬頃で、
巨大企業の参入として華々しいデビューを飾るも
コインチェック事件に巻き込まれた形でうやむやになってしまったDMM Bitcoinですが
国内におけるアルトコインFXという未開の地を開拓したことで、
短期トレーダーをはじめとする一定数のユーザーを得ることに成功しています。
ZaifExchange
各取引所が続々とテレビCMを始めるなか
Zaif取引所も負けじと参加します。
キャストは超ポジティブ系女優の
剛力 彩芽(ごうりき あやめ)さんです。
他の取引所とは一変、
オシャレ&ミステリアスに仮想通貨の世界を演出されていますね!
放映時期は2018年の2月中頃、
一旦ビットコインの底値を叩き、仮想通貨のデビューには好条件な時期とも重なっています。
しかしZaifの利用者が増加する反面、
20億ビットコイン騒動やロスカットループ&約定不可、Zaif運営の不誠実さといった
Zaifならではの問題点が浮き彫りになってきており
新規利用者を獲得する一方で、古参の流出が危ぶまれている状況でもあります。
COMSAの新報はまだですかねぇ・・・
みなさんは何組でしょう?
Zaifは今日から剛力彩芽さん出演のテレビCMを放送開始。仮想通貨取引所のCM、これで4社目になるかと思います
高値をつかんだ出川組からは投げ売りも出たようですが、剛力組の握力は強そう pic.twitter.com/rrjKI3q9VD
— 高城泰 (@takagifx) 2018年2月16日
テレビCMをきっかけに
仮想通貨の世界へ足を踏み入れた方も多いかと思います。
成海組
出川組
ローラ組
剛力組剛力組はCC事件以降に入ってきた扱い
— まのまちゃん (@manoma221) 2018年2月16日
2017年の夏~秋にかけては空白期間がありますが
一部の界隈ではテレビCMによる参入者は成海組や出川組、ローラ組、剛力組と分けられ
その時期の市況によって個人のアビリティがそれぞれ異なるというハナシもあるそうです。
剛力組という完全に土建業者っぽい響きが個人的に気に入ってます。
成海組→ほぼ勝ってる
出川組→ほぼ負けてる
ローラ組→まぁ負けてる
剛力組←New!— ねるとも(Ripple) (@NeruinvestXRP) 2018年2月16日
古参と呼ばれる成海組(それでもまだ1年経ってない)ですが、
↑の出川組と同様に、成海組も高値でアルトコインを掴み
その後のスッキリ!!ショック(2017年5月27日)によって半値にされるという握力測定を経験しています。
成海組→正しい仕込みタイミング
出川組→まさにイナゴ(焼死)
ローラ組→落ちるナイフは(略)
剛力組→反発からイン(完璧)なんだ、この格差。。 https://t.co/WPPVxHiKcA
— ふうが@クリプトフォギア (@umaringo6300) 2018年2月16日
出川組の水準まで価格が戻るのはいつ頃でしょうか、
1BTC=10000ドルで張り付いている現状では、まったく予測できないところですね・・・
成海組(bF) : 古参
出川組(CC) : 17年12月
ローラ組(DMM) : 18年1月
剛力組(Zaif) : 18年2月さてGMOは誰だろう
— ポイン@仮想通貨ハイパーニート (@poipoikunpoi) 2018年2月16日
そういえばGMOのCMを見かけません。
GMOクリック証券ではガッキー(新垣 結衣)さんが起用されてましたが
仮にGMOコインでは誰が起用されるのでしょうか。
出川組は「ヤバいよヤバいよ」があり、ローラ組は「わかんない☆」があるから、剛力組にも何か台詞をつけようと思ったんだけど「倒れるだけで腹筋ワンダーコーア!!」しか浮かばなくて使い道がない
と思ったけどチャートに剛力を置けば案外使える pic.twitter.com/wpV0oBrb5s
— えりしー@仮想通貨漫画ブログ (@erishiiiii) 2018年2月16日
さすがに超ポジティブ志向の女優さんだけあって
2018年末からの下落に充てる言葉が見つかりません。
そういう意味では剛力さんのチョイスはなかなか縁起の良いキャスティングのようにも思えますが、
肝心のZaifがロスカット連鎖の連発で腹筋よりも胃袋が鍛えられています。
CMを打つ前にやるべきこともある
ばかやろーーーーーーwwwwww#btc pic.twitter.com/biUSQaEnfm
— にっし〜だよ (@fx_nishino) 2018年2月16日
なんの因果か、
取引所がCMを打ち出すと通貨が急落したり
取引所のバグやらハッキングといった事故が起きています。
こじつけといえばこじつけなのですが、
取引所の事故に関しては
CMの企画時間やお金をシステムメンテナンスに回していれば防げたものばかりです。
現在進行形で問題を抱えるコインチェックのNEM補償問題や
Zaif鯖が巻き起こすロスカ連鎖&決済フリーズ&不誠実な対応
bitFlyerのSFDの落とし穴
DMM Bitcoinのスプレッド問題
などなど、新興市場という事情もあるかもしれませんが
国内大手の各社、それぞれ足元がおろそかな感がしてなりません。
「もっとまともな運営かと思っていたけど、どこも・・・」という声が大きくなっている現状、
いち早くどこよりもクリーンな取引所を名乗り出てもらいたいところです。
CMとかうんぬんよりもシンプルに、みんなそっちへ流れるんじゃないでしょうか。
まとめ
金融商品?らしい堅実さであったり
シュールな奥深さがあったり
ゴージャスだけど家庭的なギャップがあったり
ミステリアスな構成であったり
それぞれの取引所が捉える仮想通貨のイメージが表現されているようで
なかなか面白い側面を垣間見ることができました。
あとは立派なテレビCMに負けない
取引所としての誠実なサービスをユーザーに提供してくれれば文句なしですね!