今回はHarmony(ONE)の買い方について、もっともスタンダードな手順を用いて解説してみたいと思います。
急速に注目が集まるBinanceのIEO通貨や、IEO参加抽選のためのBinanceコイン/BNB、海外取引所でその他アルトコインの購入を考えている方もに、似たような手順となっていますのでぜひ参考にされてみてください。
Contents
IEOについておさらいしてみましょう
IEO(Initial Exchange Offering)は、取引所が第三者のプロジェクトと提携して開催するICOを指します。
ICO(Initial Coin Offering)とは株取引で例えるところのIPO(Initial Public Offering)であり、仮想通貨取引所で取引公開される前の通貨を先行して販売するセールです。
取引所上で開催されるICO、つまりIEOであれば、通貨の上場先が決まっている点でユーザーがICOへ参加しやすいといった特徴を持ちます。また、取引所の信頼も関わってくることからBinanceのような大型の取引所で開催されるIEOは一般的なICOに比べてスキャム(詐欺)のリスクが低減する、という点も参加への抵抗を和らげてくれるものでしょう。
Harmony(ハーモニー)とは?
概要
Harmony(ハーモニー/ティッカー:ONE)は、将来のDApps経済、分散型エコノミーにおいて力を発揮するための、高スループット、低遅延、および低料金のためのプラットフォームです。
仕組みはそれぞれ異なるかもしれませんが、同じくBinanceのIEOで開催されたMatic Network(MATIC)にも似たような内容でしょうか(※偶然なのか価格や取引量も似たような数値に落ち着いています)。
IEO後のONEの価格は?
ONEのトークンセールは2019年の5月28日、日本時間の15時よりBinance上で開催されました。
BinanceでのIEO参加に際しては、抽選権利として一定数、一定の期間取引所が発行するトークンBNBを保持し続ける必要があります。
セール時の価格は1ONEあたり0.003175USD(約0.34円)。セール開催から4日後(2019年6月2日)には同取引所上にて取引公開されており、一ヵ月後の執筆時点(2019年7月)時点においても0.0154USDという、セール時から5倍近い価格で取引されています。
BTT(Bit Torrent Token)を除くどのIEO銘柄にも言えることなのですが、やはり公開直後の売り圧は高いようですね。とはいえ、10倍近くの抽選方式でようやく入手可能なコインであり、Binanceのハクも付いているためか、一定の買い需要によってまずまず取引が続けられている状況です。
CoinMarketCapの取引高のランキングは、現在のところ152位。同じくBinanceのIEO銘柄であるMATICと同程度の取引量であり、プロジェクトの今後の進捗によってアルトコインへの仲間入りを果たす位置には十分に位置している取引量だと言えそうです。
ONEの買い方について解説
ここからはHarmonyのトークンONEの購入方法について見てみましょう。
購入の流れとしては、
- 日本円でビットコインを買う
- Binanceの口座を開設する
- Binanceへビットコインを送金する
- ビットコインでONEを購入する
このような感じです。
ONEは日本国内の取引所では購入できないため、↑のように海外の取引所(Binance)でビットコインを利用して購入する流れが一般的です。海外の取引所では、一般的に日本円の入金が不可能となっており、多くのアルトコインはビットコイン建ての市場で購入する必要があるのです。
少し複雑に見えるかもしれませんが実際に操作してみると思ったよりも簡単なので、まずは小額で、気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
1.国内取引所でビットコインを購入
まずはONEを購入するために必要なビットコインを、国内取引所で購入します。
国内取引所であれば大抵の場所で日本円によるビットコインの購入が可能ですが、ここではコインチェックを使った例で進めていきます。
コインチェックは国内で比較的操作が簡潔な取引所/販売所です。↑の記事ではビットコインの板取引の方法も解説していますので、手数料の高い販売所からではなく取引板から購入(取引)するようにしましょう。
2.Binanceのアカウントを開設する
続いてONEを取引するためのBinance(バイナンス)アカウントを作成します。
↑上の記事ではBinanceアカウントの登録方法を解説しています。注意点としてBinanceからのビットコインを出金するためにはGoogleの2段階認証アプリが必要となるため、お手持ちのスマホでアプリが動作可能か確認しておきましょう。
3.Binanceへビットコインを送金する
Binanceのアカウントを作成、国内取引所でビットコインを購入したら、ご利用の国内取引所からBinanceへ向けてビットコイン送金を行います。
まずはBinance上で、ビットコインの受け取りアドレスを確認しましょう。
ログイン後にトップページや取引画面にある上部メニュー『Wallet』→『Deposit』から送受金メニューのページに飛びます。
↑画面のように検索ウィンドウでbtc(BTC)と入力すると、右側にユーザーごとに設定された、ビットコイン専用の受け取りアドレスが確認できます。
この文字列は手入力ではメモをせず、copycodeでクリップボードにコピーしたり、ショートカット(文字列をドラッグ選択してCtrlキー + C)、QRコードの読み取りなどで読み込むようにしましょう。
受け取りアドレスを取得したら、そのまま国内取引所の画面に移動してビットコインの送金手続きを行います。
↑画面はコインチェックのものですが、コインチェックに限らず仮想通貨取引所にはビットコインの送受金機能が必ずと言ってよいほど備わっています。どの取引所でも似たようなメニューがあるので、取引所機能をポチポチと調べてみましょう。
コインチェックでは取引所画面の左メニューから『コイン送金』をクリックします。
送金する通貨はビットコインなので、タブを『ビットコインを送る』に合わせます。
『送金リストの編集』を押して右側に先ほどBinanceでコピーしたビットコインの受け取りアドレスを貼り付けします。ラベルは再送金時に分かりやすく区別する取引所上のネームなので、それっぽい名前を付ければ大丈夫です。
あとは送金する数量や金額を指定して『送金する』ボタンを押せば送金処理を行ってくれます。
ビットコインのトランザクションにもよりますが、早くて30分~1時間ほどで送金したビットコインがBinanceに届きます。
現在のビットコイン送金手数料は0.001BTC、日本円で約1,900円(※1BTC=190万円換算)と、決して安くはありません。とはいえ、初めてビットコインの送金にチャレンジされる方は一度に大きな金額は送金せず、テスト送金したり半分に分けて送金するといった保険策を検討しておくのもひとつの手です。
4.Binance取引所でONEを購入する
Binanceアカウントにビットコインが到着すれば、あとは対象の市場でONEを購入あるのみ。はじめは英語メニューで難しく感じる部分も有るかもしれませんが、すぐに慣れるはずです。
間違えたら怖い・・・という方は一度に全額購入はせずに、テストも兼ねて50円ぶんや100円ぶんといった小額で購入してみましょう。
ONEの取引市場は、取引画面上の右側にある検索ボックスに『one』と入力すれば出てきます。
ONEを購入する際は中央左側、緑色『Buy ONE』の購入欄に金額や数量を指定します。逆に売却する際は右側赤色『Sell ONE』の欄に売りたい価格や数量を入力します。
Limit注文の場合は、左の売買板の価格をクリックすることで価格を引用することができます。小数点以下の価格が多いアルトコインでは手入力だと下のケタ数を間違えることも多いため、クリックによる価格の引用をオススメします。
BuyメニューにあるLimitは日本語で言う『指値注文』に該当する注文方法で、価格と数量を指定して買い注文を行います。例えば「いくらまで安くなったら買おうかな」という買い方であれば、こちらのLimit機能で注文します。
同価格以下の売り注文があればすぐに約定されますが、それ以上の価格であれば買い板に注文が並び、誰かがその価格で購入するのを待つことになります。
Marketは成行(なりゆき)注文に該当します。現在の売り注文から指定数量、価格の安い順に売り板を買い上げていく方式で、買いたい数量のみを指定します。
現在価格付近ですぐにONEが欲しいという方は、Marketで手っ取り早く購入しましょう。
ただし大量に購入を検討している方は、売り板の厚さを確認することも大事です。とはいえ板が厚いため(±0.00000005BTCで15BTC)、1000万円単位でも購入しない限りはとくに心配も無さそうです。
まとめ
今回はHarmonyプロジェクトのざっくりとした概要や、ONEの買い方についてご紹介しました。
- 国内取引所でビットコインを購入
- Binanceのアカウントを開設する
- 国内取引所からBinanceのビットコイン受け取りアドレスへビットコインを送金する
- Binanceでビットコインを使ってONEを購入
国内取引所でイーサリアムやリップルを購入する手順と異なり、少し段階を踏む必要はありますが、実際に操作してみるとそこまで難しく感じるものでも無かったりします。
また、これらの流れはその他の海外取引所でアルトコインや草コインを購入したり、ICOあるいはIEOに参加する際にも似たような手順で実践可能です。ぜひ手順をマスターして立ち回りに活かしたり、海外での取引を楽しんでみましょう!