2017年のゴールデンウィークでは、全体的な仮想通貨の高騰の中でもひときわ高騰が目立ったことで、日本でも大きく周知されることとなったNEM。今回はいまや全仮想通貨で10本の指に入るという人気と将来性が見込まれるNEMの、高騰の理由を振りかえってみようと思います。
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日本で人気のNEM
NEM(ネム/通貨コード:XEM/ゼム)は、
New Economy Movement(※現在のNEMは固有名詞として扱われています)の頭文字をとったもので
ブロックチェーン決済やブロックチェーンアプリケーションの土台として開発されたプラットフォームです。
東南アジアのIT国家、シンガポールで生まれたプラットフォームですが
その開発者の中に日本人がいた、ということで、
日本では特別な価値を持って迎えられてきた歴史があります。
自国の技術者の関わりから通貨を応援する、という面では
技術的な面や利用用途(コンセプト)は抜きにして、
NEO(旧AntShares/ANS)が中国人によって支持されているのに似ているのかもしれません。
一時期のcoincheckなどでは
単価の安さや連動性の高さから
よくリップル(XRP)と並べられ、
一部のファンによって
買い支えられてきたとも言われています。
ジャラジャラと数量を持てるのが(気分的に)良いですね!
NEMはどこで買えるの?
国内におけるNEMの取り扱いは
テックビューロの代表(朝山氏)が2016/7/4、日本におけるNEM財団のディレクターに就任し、
同社が運営するZaifによって国内取引を開始されています。
価格の安さならZaifですが、
少々とっつきづらい操作性があります。
サーバーの弱さも何とかして欲しいところですね。
その後の2017/4/19には
coincheckでも取引が開始されます。
※2018年2月現在、コインチェックはNEMの不正送金事件によってBTC以外の取引ができない状態です
コインチェックはZaifに比べると割高ですが、
取扱い通貨が豊富(13種類)で
初心者に非常に扱いやすいインターフェイスが特徴的です。
2017年のゴールデンウィークでNEMは、
他の通貨とともに脅威の価格急上昇(3円→33円)を見せつけました。
そのほか海外の取引所Ploniexでも
NEMの購入が可能です。
価格や取引に掛かる手数料が安いのが
海外取引所の大きな強みですね。
海外取引所では日本円による入金ができないので、
ビットコインの送金元となる国内取引所の登録が必須となります。
また2018年現在では
Poloniexの利用には本人確認書類の提出が必須となっており
少々扱いづらい取引所となってしまいました。
COMSAの発表によって急激な高騰を見せたNEM
2017年のゴールデンウィークで驚きの高騰を見せたNEM。
これは仮想通貨の認知による
全体上げに乗っかれたカタチですね。
以降は大きな値動きも無く、
じわじわと価格を下げて2017年8月1日のビットコイン分裂問題を迎えるまでに、
一時期は34円あった単価を11円まで落としました。
「もう落ちるところまで落ちてくれ・・・」といった心境です。
その後、ビットコイン8/1問題を平和的に迎え
それなりに価格を戻してきたNEMですが、
国内発のICOプラットフォームCOMSAが発表され、
ICOの決済方法や一部機能(パブリック・ブロックチェーン)に採用されたことで、
お通夜ムードから一転、
ゴールデンウィーク後の最高値34円に迫る
33円まで値上がりすることとなります。
単価が安くて派手な感じはしませんが
単純にひと月で3倍の価格にまで跳ね上がっていると考えると、
COMSAがいかに影響を及ぼしているのか見て取れますね。
COMSAによって値上がりするNEM
COMSAは一般企業のパブリック・ブロックチェーン導入を支援し、
その一部機能として仮想通貨を媒体とした資金調達(ICO)を実現する
ブロックチェーン統合プラットフォームです。
国内でのICO開催を促進するため、
2017/10/02/14:00、
企業にICOを提供するパッケージであるCOMSA自らが
そのデモンストレーションとしてICOを開催することが決定されています。
(COMSAのICOへの参加はこちらからどうぞ!)
このICOに参加することで
COMSAを導入した企業のICOで決済が可能な
COMSAの仮想通貨(CMS)を入手可能です。
CMSの購入にはNEMのほか
ビットコインやイーサリアムも受け付ける、とのことです。
8/21追記:アップデートによって再びNEMが加熱か
2017年8月21日に
NEMのアップデートがひっそりと実施されようとしています。
このアップデートによって手数料関係や、
ネームスペース(NEMの独自通貨を発行する際のドメインっぽいもの)の発行手数料が安くなる(20分の1程度?)とのことで、
よりNEMが利用しやすくなる環境へと改善されそうです。
自分で名づけたコインとか
つい妄想してしまいますね!
それに関してか、
20日から現在までにかけて
じりじりとした売り買いが繰り広げられており、
COMSA発表時ほどではありませんが
しぼみつつあったNEMの活気が再び取り戻されてようとしています。
直近の $XEM の上昇がHFへの期待上げだったとするなら、(個人的にはさほど買い要因とは思ってないが)そういう反応が出るようになってきたことが、ただ嬉しい。 #NEM
— トレスト (@TrendStream) 2017年8月20日
以前はNEM側で何が行われようが
まるで空気のような扱いでしたが、
COMSAの件で認知を得たことで、
元気に飛んで回るNEMを眺めることができるようになったのはうれしいことです😂
ニュースが無いとNEMはゆるやかに沈んでいくタイプのようなので、
こういった好材料は定期的に燃料として投下していただきたいものですね。
2017年末、COMSAのトークン公開とともに一気に400円台へ・・・
2017年末は仮想通貨全体の高騰ムードも重なり、
上フタが固い印象であったNEMもここから一気に価格を上げます。
この時期はNEMの関連銘柄であるCOMSAのトークンがZaifで公開されたこともあってか、
ひとつの目標でもある100円を越え、
まさかの400円台にまでまで価格を上げることとなりました。
しかし、このまま順調に価格を伸ばすかと思われたNEMですが、
2018年の年明けはコインチェックにおけるNEMの不正送金事件とともに
ビットコインを中心とした仮想通貨界隈の悪材料が重なり、
NEMの価格は再び2ケタ台にまで戻ってきます。
とはいえ、2017年末は少々加熱しすぎた感もありましたので、
ゆっくりと伸ばして欲しいところですね。
NEMは眠らなくなるのでしょうか?
これまでニュースらしいニュースも取り沙汰されず、
秘められたポテンシャルに対し、不相応の扱いを受けてきたとされるNEM。
COMSAという分かりやすい関係が生まれたことで
「NEMがようやく起きた」とも言われ、
良くも悪くもNEMの動きが表面化されそうです。
NEMは近日『カタパルト』というアップデートも控えており、
COMSAによって認知を得たNEMが今後どんな動きをするのか
楽しみですね!
2018年現在、NEM財団を中心としたNEMコミュニティーが世界各国ICO企業のアドバイザーに就任したり
そのブロックチェーンにNEMが採用されるなど、
NEMをとりまく世界が徐々に広がりつつある状況です。
ハーベストをしながら
のんびりとNEMの世界で楽しんでみてはいかがでしょうか?
また、NEMのコミュニティーは日本でも広がっており、
NEMを利用したアプリケーションの開発や
NEMbar、NEMミートアップといったNEM活動も盛んなので
NEMが気になる方はそちらのチェックもお忘れなく!
NEMを購入するなら
世界最大のNEM市場であるZaif取引所でどうぞ!