2018年3月、盗まれたNEMの払い戻しを発表。Factom(FCT)やLisk(LSK)といった一部通貨の送金や売買機能が再開されて、再スタートも見えてきたコインチェック。ただし現状ではまだまだ利用はオススメできない状況であるため、今回はコインチェックが取り扱う銘柄について、他にどこで取引されているのか、ざっくりとですが調べてみました。
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コインチェック銘柄とそれを取り扱う取引所をご紹介
2018年3月時点、コインチェックで取り扱われている銘柄は以下の13種類です。
新しく追加されたり、公開廃止されることもあるので
定期的にチェックされてくださいね!
ビットコイン(BTC)
もはや説明不要、
界隈の基軸通貨とも呼ばれるキングオブ仮想通貨です。
bitFlyerやZaif、Bitbank.ccをはじめとして
多くの国内取引所で、日本円で購入することができます。
いずれの取引所もほとんど価格差が無いため
取引所を選ぶ際の参考は
- 取り扱うアルトコインの銘柄や豊富さ
- 仮想通貨サービスのバラエティ
- サーバーや取引機能といった機能の強さ
がポイントになってくるところでしょうか。
注意点としては購入に販売所を利用すると高くついてしまうため、
必ず取引板から購入することを心がけましょう。
イーサリアム(ETH)
イーサリアムは分散型アプリケーションのプラットフォームです。
ビットコインに次いで、世界で二番目に高い仮想通貨取引高を誇る人気通貨でもあります。
ビットコインと同様、国内でも多くの取引所で日本円との取引板を持つため
安定した価格で容易に購入が可能です。
また、コインチェック等で購入したビットコインやイーサリアムをすでにお持ちで、
国内取引所での新たなアカウント作成、KYC(本人確認書類の提出)が面倒な方は
海外のBinanceへ送金してETHを取引する、という手法も存在します。
ただしBinanceでKYCを省略したアカウントだと
2018年3月現時点で一日あたり2BTCまでの出金制限が掛けられてしまう点にご注意くださいませ。
イーサリアムクラシック(ETC)
イーサリアムのハードフォーク通貨がイーサリアムクラシックです。
ビットコインキャッシュもそうですが、その出自は決して明るいものではなく、
イーサリアムプラットフォームを利用したプロジェクトTheDAOがハッキングによって崩壊したことで
イーサリアムの開発方針は大きく二つに分かれた結果、
クラシックは本来の非中央集権を目指すイーサリアムとして生まれることとなりました。
ETCのハードフォークがビットコインキャッシュに比べて比較的過去の出来事であったため
国内では一部の取引所がサポートするに止まります。
イーサリアムクラシックの取引板を持つ国内取引所は
2018年3月現在のところ、存在しません(たしかQUOINEXが板方式で対応すると言ってたのですが・・・)。
少々割高になりますが、国内の販売所で購入するのであれば
bitFlyerのアルトコイン販売所でお求め可能です。
少々面倒であっても、海外の取引所で板を利用してできるだけ安く購入するのであれば
Binance(バイナンス)にてビットコインやイーサリアム建てで購入ができます。
LISK(LSK)
イーサリアムにも似た分散型アプリケーションのベースプラットフォームがLiskです。
イーサリアムと異なる点としては、
Liskのブロックチェーンからアプリケーション専用のブロックチェーンが割り当てられる
サイドチェーン機構を採用している点です。
javascryptでアプリケーションを開発できるため
開発の間口が広いという評判であったり、
開発者SDKの配布も行われて着実にプロジェクトが進むプラットフォームとして日本でも多くのファンが存在しています。
国内ではコインチェックを除き
唯一、bitFlyerのアルトコイン販売所がLSKを取り扱います。
取引板でなるべく安く購入するのであれば
海外のBinance取引所を利用するのがオススメです。
Factom(FCT)
Factomはおもにビジネスシーンにおいて
書類や記録といったデータの事実(=Fact)をブロックチェーン上で分散的に管理・追跡・監査するための
分散型データ認証プロトコル(Dapps)です。
国内ではコインチェック以外にFCTを取扱いしている取引所が存在せず、
海外取引所での取引量順だとKYC(本人確認書類の提出)が必要な
KYCを必要としない取引所であれば
Cryptopiaで取引することが可能です。
Ripple(XRP)
Googleや国内のSBIが熱い視線を注ぐ人気通貨Ripple(XRP)は、
自社開発の国際金融システム『Ripple』上で二国間通貨の橋渡しとなるブリッジ通貨です。
巨大な金融システムに耐えうる超高速決済にくわえ
低額な送金手数料を実現します。
国内ではbitbank.ccが日本円建てでペアを持ち
世界的に見ても取引量が多く、注文板が厚いため
コインチェック以外でXRPを売買するのであれば、まずここをオススメします。
NEM(XEM)
2018年1月のコインチェック事件で盗難に遭った銘柄です。
とはいってもNEMのプラットフォームそのものに問題が有ったわけではなく
あくまでコインチェック側の管理ミスによって引き起こされた問題であることにはご留意ください。
NEMはテックビューロがNEM財団の日本理事を務めているだけあって
もっとも安く、安定してXEMを入手できる取引所は
上記のテックビューロが運営を行っているZaif取引所1択といえる状況です。
Augur(REP)
占い師を意味するAugurは
イーサリアムベースの未来予測プラットフォームです。
日本ではコインチェックとkraken(ETH建て)が取り扱うのみであり、
海外でKYCが必要な取引所だとPoloniexやBittrexなどがあります。
Monero(XMR)
エスペラント語で通貨を意味するMoneroは
国内では3大匿名通貨として知られる銘柄です。
とはいっても国内での取扱いはコインチェックのみであり
今後は3種の匿名通貨いずれも上場が廃止される予定だと
コインチェックよりアナウンスされている状況です。
入手方法や取引についてはBinanceが薦められます。
DASH(DASH)
Darkcoinという名称がリブランドされた
3大匿名通貨のひとつDASHです。
Darkcoinと名打つ程度の匿名性の高さと
DASHと名打つ程度の送金スピードの速さがウリとなっています。
国内ではコインチェックのみの取扱いでしたが
海外ではBinance取引所をはじめ、
分散型取引所(DEX)のCryptoBridgeでもBTC建てで取り扱われております。
Zcash(ZEC)
コインチェックで取り扱われた3大匿名通貨のひとつがZcashです。
こちらも上記2種の匿名通貨と同様、
コインチェックでの上場廃止がアナウンスされているためご注意ください。
ZECを取引できる取引所は国内に存在せず、
Binanceといった海外取引所を利用するほかありません。
ライトコイン(LTC)
『ビットコインが金の価値を持つならライトコインは銀の価値を目指す』
送金・決済を目的としたアルトコインでは代表的な銘柄がライトコインです。
実決済システムであるLitePayもアップデートされ、
ビットコインに追いつかんとばかりの開発と実装が進められる実力派のコイン。
国内で安く購入するならbitbank.cc(※ただし2018年3月時点ではBTC/LTCペアのみ)がオススメですが、
その他にも販売所形式としてbitFlyerでも取り扱われております(コチラはやや高め)。
bitbank.ccでライトコインを入手するには、
一度日本円でビットコインを購入し、そのビットコインでLTC取引を行う必要があります。
ビットコインキャッシュ(BCH)
2017年7月のビットコイン分裂(ハードフォーク)にて生まれた、
ビットコインのハードフォーク通貨がビットコインキャッシュです。
ビットコインとのおもな違いは
トランザクション(送金処理)のスケーラビリティ問題(詰まり)に合わせて設計された
ブロックサイズの容量(コチラは8MB)です。
2017年7月のビットコイン分裂問題に際し、
国内の多くの取引所で新通貨=ビットコインキャッシュのサポートが表明されたため
国内でも取引量が多く、容易に入手することが可能です。
ビットコインキャッシュをお得に入手できる取引所は
日本円との取引板を持つZaifやbitbank.cc(※ビットバンクでのティッカー表示はBCC)辺りかと思われます。
コインチェックでは少しずつサービスが復旧中
一方、コインチェックからは定期的にメールが届いてきています。
一時期はユーザーの資産を抱えたまま取引所の閉鎖もあるのではないかとウワサされたコインチェックですが、
盗難されたNEM(XEM)払い戻しの発表をはじめ、
操作が不可能だったアルトコインの出金再開もアナウンスされました。
このまま順調に行けば、サービスの全面再開もわりと近い時期に実現できそうですね。
かつてのアルトコインブームを引っ張ってきた取引所として
しっかりと襟を正して新たなスタートを切ってほしいところですね。
(強力なサーバーで武装したアルトコイン取引所とか、どうでしょうか?)
ただしMonero、DASH、Zcashの匿名通貨については
いずれ上場廃止されるとの発表が行われており、
今後上記銘柄を運用するのであれば、Binanceといった海外取引所の利用を前提に考える必要がありそうです。
まとめ
コインチェックで並ぶ銘柄は、
いずれも販売所でユーザーにより多く売買をしてもらう(手数料で儲かる)ために特選した銘柄が揃うため
これらを取り扱う取引所は、一定の取引量でそこそこ見つけることができます。
コインチェックの銘柄以外に興味が無い!という方にとっては
取引所の完全復活を待つのもひとつの手段ではありますが、
アルトコインに限っては現状で販売所という体系を取っている以上、手数料の面で不利になることが多いので
コインチェックだけをご利用の方はよりお得にコインが購入できるように
国内や世界の取引所を探してみるのも良いかもしれません。
とくに海外の取引所だと英語での表記や
そもそも板方式での注文方法が分からないといった場合は
送金関係や注文関係などはFX取引を除いて基本的にどこも同じなので
国内の取引所で小額運用をお試しした後に
海外取引所へステップアップしていく方法がオススメです。
こちらは世界最大の仮想通貨取引量を誇る香港のBinance取引所です。
2018年3月現在、KYC(本人確認書類の提出)をせずとも、
メールアドレスだけで一日あたり2BTCまでの出金が可能。
コインチェックで取り扱う銘柄は
NEM、Factom、Augurを除いて取り扱っているため、
気になった銘柄をどんどん探してみてください。