パソコンのハッシュパワーを供して通貨流通に貢献し、報酬を得る方法としてマイニングが有名ですが、中にはサーバーを提供することで、同様に報酬を得るプラットフォームもあるようです。今回はそのひとつTierion(ティリオン)の評判について調べてみました。
Tierionとは?
きわめて信頼性の低い概要
Tierion(ティリオン/通貨コード:TNT)は
ブロックチェーンのデータ検証、証明を行う公証プラットフォームです。
ブロックチェーンのトランザクション(取引処理)に接続し
送信される取引データが整合性のあるものなのか、
タイムスタンプ(暗号証明)は正しいのかといったレコードの検証、記録を行います。
うーむ、
データの関所を設置するようなものでしょうか・・・?
ノード役(電子の番人)になれる!
トランザクションはいくつかの検証を中継することで
そのデータの整合性を証明していきますが、
Tierion Networkに参加することでその中継点であるノード、
つまり関所の番人、
「通ってよし!」の係に立候補することができます。
通常は、誰も通ってこないのが大半ですが、
誰か通ってきたら、報酬が発生します。
データの署名に参加できればリワードと呼ばれる報酬を受け取ることが可能で、
その辺はマイニングとあまり変わらないように思われるのですが、
参加には、
- 署名を行うためのLinux系サーバー(512Mメモリ月額500円程度のVPSでも大丈夫っぽいです)
Tierionのトークン2,500TNT(約30,000円)ほどの準備資金(NEMの既得バランスのようなものでしょうか?)- (9/25追記)仕様が大幅に変更され、ノード設立に5,000TNTが必要になったとのことです
が必要になるそうです。
最後にcredit購入の必要があるのじゃ。
1TNTで200creditとなり、最低10800creditが必要らしいのじゃ。
つまり54TNTをクレジットに交換せなければいかんのじゃ。
――中略
そしてウォレットには最低要件として2,500TNTも必要じゃ。入れておくのを忘れぬように注意するのじゃ。
引用:仮想通貨で天下布武を
(9/25追記)リワード受け取り条件として2,500TNT→5,000TNT保持への変更、
クレジットは日本時間の9時あたりに無償で配布されるようになったとのことです。
ユーザーの信頼を損なうような仕様変更ですが・・・大丈夫なのでしょうか?
詳しくはTierionの築城(ノード設立)マイスターブログや
ツイッター(ハッシュタグ#Tierion)を参考にされてみてください。
サーバー操作に詳しい方であれば
遊びで参加してみるのもよいかもしれませんね。
サーバー設定は、上記で引用させていただきました
織田弾正忠信長殿下のページ仮想通貨で天下布武をにとても詳しく記載されているのでござる。
本能寺が見当たらぬな
— 織田弾正忠信長くりぷと (@CryptOda) 2017年9月25日
殿・・・
トークンTNTはどこで購入できる?価格は?
現時点で中国系の取引所を除外すると、
TNTトークンを入手できる取引所はLiquiくらいでしょうか。
TNTの価格は執筆時点(9/22)で0.098ドル、
日本円に換算して10.8円ほどです。
9/25追記:Tierion運営がノード参加条件&リワードを大幅に変更したため、
価格が下落している状況です(現在9.18円)。
Tierionはノード戦争のために生まれたような戦場なので
トークンのボラティリティ目的で購入する方は少ないかもしれませんね。
Tierionの評判を見てみましょう
帰宅してすぐチェックしたらマジかよTNT当たってる…😱
4ノードでまさか当たるとは…。殿方の仲間入りだー😝!
休日返上して建てたかいが有りました😂$TNT #Tierion pic.twitter.com/yvJwd0nZ9o— たぁちゃん (@tachan19xx) 2017年9月19日
当たるも当たらぬも八卦な点はマイニングに似ていますね。
GPUマイニングに比べて初期投資が安く済むのですが、
CUIやUNIXコマンド操作が必要な点は、
パソコンが苦手という人には気分的な障壁になりそうですね。
このようにご利用のパソコン上から別のパソコン(サーバー)に接続し
黒画面でファイルを遠隔操作していきます。
とはいえサーバーの操作自体は見た目ほど難しくはないので、
Tierion抜きに、月500円のサーバーでも一度レンタルされて
電子のマイホーム(VPSはいわばマンションですが)を体感されてみるのもオススメです。
#Tierion の Telegram で 700 ノード立てて報酬24回という人がいた。サーバ料金は500円*700台=35万円、6537TNT*24*10円=156万8,800円。稼働してまだ1週間足らず、どうやっても大収益です本当にありがとうございました
— liquidfunc (@liquidfunc) 2017年9月20日
早くも築城(ノードサーバー設置)ラッシュが始まっており、
500円のVPSを700台レンタルするという猛者も現れはじめました。
近いうちにビットコインマイニングのハッシュレート競争みたく
数の暴力による世紀末風リワード争奪戦が始まりそうですね(もう始まってる?)。
#Tierion のETHアドレス見てると毎分3ノード分くらいのクレジットが送金されてるからこのペースだと明日には5,000ノードくらいいってそう
そうなると1日あたりの当選確率は1%未満になるが… $TNT— あぶりてびち (@aburitebichi) 2017年9月17日
すでに始まってましたね(汗)。
な、なんと神様が舞い降りました。皆さんのおかげです。m(._.)m
#tierion $TNT pic.twitter.com/CtVBHfVU5y— ギーちゃん@仮装通貨勉強チュ (@gicchiru) 2017年9月19日
ノードの接続先に選ばれた幸運な方は、
投稿時点で約70,000円(1TNT=10.8円換算)ほどの報酬をもらえているようです。
9/25追記:Tierionの仕様変更とともにリワードも変更され、
5,600TNT→500TNT(約5,000円前後)へと変更されました。
さて、 $TNT の全ノードの検証が1割ほど完了したが、驚くべきことに正常に動作しているノードは全体の7割に満たない事が分かった。自分のノードの状況を正確に把握できている人、発生したエラーを対処できる人はそこまで多くないのかもしれない。 #Tierion pic.twitter.com/jiqiQi4fT7
— あぶりてびち (@aburitebichi) 2017年9月21日
Tierion Network本隊やサーバーチューニングが行える方でないと
どうやら美しい城はなかなか完成しないようですね。
このあたりからサーバーエンジニアの領域に入ってきます。
もう無理です。
このあたりもやはりマイニングに通じるところがありそうです。
#Tierion ノード立てといてあれだけど、 ①ノードたくさん立てないとリワードもらえる確率上がらない→②周りはノードどんどん増やす→ ③自分もノード増やさなきゃ→④ $TNT 買ってノード増やす →②にもどる。という回し車の中でカラカラ走るハムスターの感じある。
— 笑ゥもなりざさん (@dankepy) 2017年9月17日
まさに世紀末状態(新世紀だけど)。
まったく別の話になりますが
Bankeraの一般ICOで10倍薄め液が投入されるため、
これと似たような状況になるんじゃないかとひそかに脅えてたりしてます・・・
9/25追記:なりましたね・・・(Tierionが)
報酬は5,600TNTから500TNTへ変更され、まさに10倍薄め液状態です。
なんといいますか、
予想をはるかに超えて、あっさりと世紀末は崩壊したように思えます・・・
まとめ
仮想通貨にはGPUカードやオーバークロックCPU、はたまたASICであったり、
いろいろなマイニングの方法が存在しますが、
Tierionはサーバーの数で責めるタイプのマイニングっぽい雰囲気がありますね!
サーバーやネットワークに自信のある方は、
あるいはサーバーの勉強をしてみたい方などは
遊び感覚でチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
当選率は9/17の時点でおよそ15日に1回、
執筆時9/22でおそらく1~2ヶ月に1回ほどにまで落ち込んでいるのではないかと予測されます。
まさに修羅ですね!
9/25追記:運営サイドによる突然の仕様変更により
Tierion界隈は混乱の様相を呈しています。
おそらく必要以上に
一部のユーザーがノードを立ててしまったことが原因かと思われます。
リワードが安くなったということは、
希望的観測ですが、それだけ多くの人に分配する使用に変更されるのかもしれません。
※なお9/25現在、リワードの配布は停止されているのでご注意ください。