ここしばらくは音沙汰のなかったCOMSAのプラットフォームに関するお知らせでしたが、水面下では着々と準備が進められていたのか、謎の時計オークション開催とともに、まさかのスイス時計ブランドによるCOMSAのICOが検討段階にあるとのアナウンスが行われました。今回は件のオークションとスイスブランドに目を向けてみたいと思います。
Contents
COMSAについてざっくりとおさらい&告知について
COMSAの概要
COMSAはテックビューロが開発、運用を行う
ブロックチェーン統合プラットフォームです。
企業はCOMSAを導入することによってあらゆる資産をトークナイズ、
それらをブロックチェーンで管理することが可能になるとともに
自社発行したトークンの取引所の流通に至るまで
テックビューロによるサポートを受けることができる
ビジネスのためのブロックチェーン統合環境です。
一方でCOMSAの機能によって副次的な用途というか、おそらくこちらがメインだと思うのですが
株式上場していない企業でも自社発行したトークンによるICOでの資金調達が可能となり
また発行したトークンをZaif取引所における流通までサポートしてもらえる、ICOプラットフォームとしての用途にも期待されています。
開発元のTBが突如、高級腕時計の限定販売を発表
画像引用:PR TIMES
2018年の3月末、
COMSAやZaif取引所の運用を行うテックビューロより
突如として腕時計の限定販売が予告発表されました。
商品はスイスの高級時計ブランドChronoswissとテックビューロ・ヨーロッパ(そんなのがあったのね・・・)が
コラボレーションして開発されたものであり、
テックビューロが運用を行うZaif取引所にて限定的に販売されるとのこと。
同時に、Chronoswissが将来、
COMSA上でICOによる資金調達を行うことについて
テックビューロと検討段階に入っている旨も発表されました。
さて、CMSホルダーとして気になるのが提携先のブランドですね。
どのような会社なのかざざっと見てみましょう!
Chronoswiss社とは?
どんなブランド?
※画像はクロノスイス公式より引用
Chronoswiss(クロノスイス)はスイスの時計ブランドです。
元はドイツで発祥したメーカーなのだそうですが、
設立当時から部品はスイスより取り寄せており、
また現在は本社をスイスに置くために、ドイツルーツのスイスブランド時計という少し変わった経緯を持ちます。
設立が1983年ということで時計ブランドとしては比較的新しいほうに分類されますが、
時針、分針、秒針がそれぞれ独立するレギュレーター機構を採用した『Regulator』シリーズを筆頭に
時計ファンの間で高く評価されるブランドのひとつに数えられています。
現行モデルラインナップの一部をご紹介!
気になる価格帯は
モデルによって大きく上下しますが50万~140万円ほど。
オーデマピゲやブレゲ、ランゲゾーネには届きませんが
オメガやロレックスも購入できるような、いわゆる高級腕時計の価格帯です。
Regulator(レギュレーター)
クロノスイスの代表作。
Sirius(シリウス)
スマート&エレガントなドレスウォッチ。
Timemaster(タイムマスター)
100m防水にも対応した多目的スポーツモデル。
UniqueTimepieces(ユニークタイムピーシーズ)
フラメギョーシェ彫りにエナメル装飾を施した文字盤が目を奪う
職人技の粋が込められたモデル。
※Timepiecesは時計を意味する単語です
テックビューロとのコラボモデルを発表!
ChronoswissのICOに関連してなのかどうかはわかりませんが、
2018年の4月13日より、テックビューロが運営を行う取引所Zaifにて
Chronoswissと仮想通貨がタイアップした5モデル、計505本の限定販売が行われます。
その名も、Chronoswiss Blockchain Series!
Series Bitcoin以外のデザインは現在のところ未公開ですが
販売に先駆けて発表されるものと思われます(ティッカーシンボル以外の変更は無いのかな・・・?)。
販売方式はZaif取引所での入札方式で
参加資格は取引所のアカウントがあれば誰でも参加可能。
最低入札価格は9,000スイスフランから(約100万円~、1CHF=111円換算)となかなかの高額ですが
Chronoswissファンやブランド時計ファンの方は
その動向を見守ってみるのも楽しいかもしれませんね。
オークション詳細
オークション公式サイト
クリプトデザイン腕時計の詳細情報はコチラ、
オークションページへの登録はコチラ(※)です。
※参加にはZaifのアカウントが必要となり、新規だと登録完了までに10日ほど時間を要する可能性があります
販売モデル
- Bitcoin – the currency (BTC)
- NEM – the harvest (XEM)
- Ethereum – the contract (ETH)
- Zaif – the exchange (ZAIF)
- COMSA – the token (CMS:ETH、CMS:XEM)
※各101本の計505本
オークション入札期間
日本時間の2018年4月13日(金)18:00〜4月27日(金)17:59
最低入札価格
9,000CHF/スイスフラン(約100万円、1CHF=111円換算)相当の
BTC、ETH、XEM、Zaif、CMS:ERC20/CMS:MOSAIC
販売方法
仮想通貨Zaif取引所の各クロノスイス ブロックチェーンシリーズの板で買い注文を入れる入札形式で行います。
終了日時を以って上位101件の成り行きにて約定します。成り行き売り注文は、2018年4月27日の1回のみを予定し、入札したが確定できなかった注文、最低入札金額に満たない注文に関しては、その後注文が取り下げられます。
2018年4月27日の売り注文開始時間は、非公開とさせていただきます。引用::PR TIMES
おそらくBTCやMONAといったの板選択を行う欄に
今回のクロノスイス限定5モデルの板が新たに現れるものかと予測されます。
売り注文を行うのは指定期日1度きり、テックビューロただひとり(?)!
高値で成り売り注文を行うことで、
価格上位の注文から約定(落札)されていく仕組みですね。
取引板を利用したオークションはなかなか面白い試みであり、
今後、COMSAと提携した企業によるオークションなども期待できそうです。
Chronoswissからひとこと
Chronoswiss社CEOのOliver Ebstein氏は以下のようにコメントしています。
「時計という”時”を告げる製品の生産者として、私たちは当然ながら未来に好奇心を持っています。たとえ腕時計という製品が、現代では古典的な感覚で捉えられるものであっても、未来というのはしばしば、私たちが想像するよりもずっと近くにあるのです。」引用:PR TIMES
冷静になって考えると、
100万円の時計を505本売り切るだけでも5億円以上の売り上げになります。
これもICOの前段階なのかもしれませんね・・・
とはいえ、お金を支払ってもらえるものはトークンではなく
紛れもなくChronoswissブランドの時計。
ベースモデルはRegulatorでしょうか、
デザインは賛否両論あるにしろ、価格相応の価値を持つことに間違いはなさそうです。
まとめ
ICOといえばベンチャーがプロダクトモデル提示もままならぬまま、
開発のための資金調達を行う(そしてそのままフェードアウトしてゆく)印象が強かったイメージなのですが、
今回はすでに実績も実績、有名な高級時計ブランドがCOMSAでICOを行う可能性を示唆されたことで
鍵をかけ静まり返ったCOMSAの動向が大きく変わってくるかもしれません。
もともとCOMSAはプレミアムウォーターやキャンプファイアといった実際にサービスを行っていたり、
あるいは現実的なプロダクトを提示した企業とのみ、慎重に協議を重ねてきた印象ですが
今回はこれまで発表が行われてきたものの中では異質な存在というか、本物のブランドが出てきて正直かなり驚いております。
実現すればCMSのホルダーのみならず、
時計ファンにも大きく注目されるかもしれないChronoswissのICO。
何事もなかったかのようにダンマリされても困るので、
ぜひ、提携を実現してもらってICOを実現させてもらいたいところですね。
現在ICOについては検討段階とのことですが、
もしChronoswissのICOが実現すれば、
CMSトークンによるICO参加で5%のトークンボーナスを得ることができるはず。
COMSAのトークンCMSの購入は
Zaif取引所からどうぞ!
去年出していれば、ノリとバブル気分で売れていたと思いますが、正直タイミングが悪いですね。。限定101本といいつつ、完売は想定しておらず、受注生産なんじゃないかと思いますが(笑)
ですね。
もうホント、マーケティングが上手くない。。モッタイナイですね。
多少でも上昇相場でリリースした方が…