ICOやエアドロップで入手したイーサリアム系トークンを手付かずそのままウォレットに眠らせている方も多いのではないでしょうか?もしかしたらそのトークンは良い価格で取引されているかもしれません。今回はイーサリアム系のトークンの市場を探して、取引所で取引を行うための一連の流れを解説してみようと思います。
Contents
ERC20トークンを一括保管&一元管理が可能なイーサリアムウォレット
ビットコインに次いで高い時価総額を誇るイーサリアムは、
ブロックチェーン分散型アプリケーションの土台となるプラットフォームです。
イーサリアムを利用して作成されたアプリケーションは、
イーサリアムのブロックチェーンを利用して
トークンと呼ばれる新たな仮想通貨を発行することが可能となります。
イーサリアムを利用すればブロックチェーンや対応ウォレットを一から作成する必要がないために、
現在ではICOトークンを発行するためのベースプラットフォームや
エアドロップのための試験ベースとして、多くの開発者に利用されています。
現在イーサリアムベースのプロジェクトで発行されるトークンの多くはERC20(ERC223)という規格で発行されており、
ひとつのイーサリアムウォレットで複数種類のトークンをまとめて保管できたり、
ひとつのイーサリアムアドレスでまとめて管理を行っているため
イーサスキャンやイーサプローラーといったイーサリアムエクスプローラーにアドレスを打ち込めば、
ICOやエアドロップで受け取ったり、
あるいは取引所へ送出したトークンをひと目で確認することができる利便性があります。
ただし、資産の動向がまる分かりなので、
それらを嫌う場合は目的ごと(例えばエアドロップ用ウォレット、ICO用ウォレット、イーサリアム用ウォレット)にウォレットを分けるといった工夫が必要となりそうです。
まずはウォレット上でトークンの表示させておきましょう
トークンの可視化
ICOのダッシュボードから送出したり、
エアドロップで配布アナウンスが行われたトークンを確認する場合には
多くの場合はウォレット上で手動でトークンを追加する必要が出てきます。
カスタムトークンの追加で必要となる項目は
- コントラクトアドレス
- トークンシンボル
- ケタ数
です。
これらは多くの場合、開発運営にて告知されるのですが、
まれにお知らせされなかったり、
あるいは海外のICOやエアドロップでよく分からないといった方のために、手っ取り早くコントラクトアドレスを探す方法をご紹介しておきたいと思います。
1.イーサリアムエクスプローラーにご利用のイーサリアムアドレスを打ち込む
イーサスキャンやイーサプローラーといった、
イーサリアムの流れがひと目で分かるイーサリアムエクスプローラーを使い、
ICOやエアドロップで利用したウォレットのイーサリアムアドレスを調べてみましょう!
使い方はカンタン!
検索窓に、ICOやエアドロップで利用したウォレットのイーサリアムアドレスを入力するだけです。
こちらにアドレスも置いておきます↓
https://etherscan.io/address/ご利用のイーサリアムアドレスと置き換えてください
https://etherscan.io/address/0x~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
↑こんな具合です。
送金履歴から送られてきたトークンのコントラクトアドレスやシンボル、ケタ数を確認することができます。
これらをウォレットのトークン追加画面で打ち込めば完了!
可視化されたトークンはウォレット上からの送金が可能になります。
逆を言えば可視化されていないトークンは、ウォレット上に存在しても操作することができません。
2.イーサリアムエクスプローラーでトークン名を検索する
こちらは(仮に)コントラクトアドレスは公開されたもの、
まだトークンの送出が行われておらず、Transfersに記録されていないトークンを探し出す方法です。
こちらの方法はプロジェクト名やティッカーシンボルがそっくりな別のプロジェクトであったり、
あるいは誤送金やイーサアドレス、秘密鍵の取得を目的とした詐欺コインも引っかかってきますので注意が必要です。
それらしいコントラクトアドレスを見つけた場合は、
ブラウザなどで検索して目的のものなのか、確認したほうが良いでしょう。
(※ニセサイトで「トークン届かないんですけど!」と問い合わせ、うっかりパスワードや秘密鍵を教えないようにご注意!よくある詐欺です)
お手持ちのトークンの市場を探してみましょう!
トークンを可視化できたら続いてマーケットを探してみましょう!
手っ取り早いのがコインマーケットキャップ(CMC)や
コインゲッコーでトークンを検索する方法です。
トークンが検索に引っかかった場合は、
少なくともCMCやゲッコーと接続を行っている取引所でトークンの市場が存在することになります。
ただしエアドロップが行われたばかりであったり
ICOが終了したばかりのいわゆる新興トークンはまだ市場に公開されていない可能性が高く、
その場合はプロジェクトのコミュニティであったり公式サイトであったり、
公式ツイッターなどでトークン上場公開の情報を追うほかありません。
イーサリアムウォレットから目的の取引所へトークンを送る
お手持ちのトークンの市場が見つかり、
いざ売却を行う場合にも注意点があります。
それはイーサリアムウォレットからトークンの送金を行う場合には、ETHによる手数料を支払わなければならない点です。
つまり、あらかじめいくらかのイーサリアム(ETH)をウォレットに送金しておく必要があります。
トークン自体の公式ウォレットであれば
トークン送金分から手数料が差し引かれる形で送出できるのですが、
この点がイーサウォレットの便利であり、面倒くさい点でもありますね。
このETHによる手数料はGasと呼ばれており、
このGas代は一定ではなく、トークンのトランザクションやコントラクトの複雑さ、
つまりはトークンごとにGas代が変化します。
↑画像はなんJコインをCoinExchange.ioへ送金したときの記録です。
Gas代として約50円ぶんのETHがウォレットから引き落とされています。
国内取引所で購入したイーサリアムをエアドロップごとにウォレットへ送金するとかなり高くつく(※一度のETH送金で500円ほどの手数料!)ので、
参加予定のICOやエアドロップを見越し、ある程度まとまった金額をウォレットへ送るようにしたほうが良さそうですね。
また、Zaif取引所などコンビニ入金の日本円から購入したイーサリアム等は、
一週間、出金制限が行われたりするので、上場に合わせてトークンを送金する場合には注意が必要です。
まとめ
最初は複雑に感じるかもしれないイーサリアムとERC20の関係ですが
とくにイーサウォレットの操作や送金の仕組みについては
国産エアドロップの盛りあがりに遅れないよう、マスターしておきたいところですね!
とはいっても何度か操作を行えば感覚的に『そういうことね!』と分かってくるので、
少量のGas代を振り込んで、エアドロップ→上場の流れを抑えておきたいところです。
Gas代であるイーサリアム(ETH)の購入は
国内大手&板取引で安く購入できるZaif取引所からどうぞ!
初めまして、失礼とは思いましたが悩んでいるのでメールさせていただきました。「逆を言えば可視化されていないトークンは、ウォレット上に存在しても操作することができません。」と書いてありましたがこのようなときはどういう方法でお金を出すことができるのですか?
はじめまして!
存在はするものイーサウォレットが認識できていないイーサトークンは
ウォレットに手動で情報(コントラクトアドレス、ケタ数、シンボル)を追加してあげると見えるようになり
数量を確認できたり、トークンを選択して外部に送金できるようになります。
方法はこの記事にある
【まずはウォレット上でトークンの表示させておきましょう】
を参考にされてみてください!
もしビットフライヤーやコインチェック、ザイフ(COMSA:CMSのみ操作可能)といった取引所のイーサリアムアドレスで受け取ってしまった場合は・・・
そもそもERCトークンの認識や操作が不可能なため、送金元に取り消し(コントラクト機能で可能なものもあります)を問い合わせるのもアリかもしれませんが、
ほぼほぼ、消失したものと考えていただいたほうが良いかもしれません。