仮想通貨を始めたいけど、まだよくわからないから不安……。
株ならやってるけど、何が一緒で何が違うのだろう?
そんな方に、株式投資と仮想通貨投資の共通点と違いを徹底解説しちゃいます。
株と仮想通貨には、似ている部分もあれば、全然違う部分もあるんですよ。
Contents
株式投資と仮想通貨、何が違う?
ビットコインや仮想通貨が話題にのぼることが増えてきているいま、仮想通貨を始めようとしている人も増えていると思います。しかしまだ「なんだか得体が知れない怪しいもの」だと思っている人もいるのでは?
そもそも仮想通貨とは何だろう?ビットコインって何?と思っている方は、こちらの記事もぜひ確認してみてくださいね。
一方、資産運用している方はほとんどやっているであろう株式投資。株式を買うことで企業から配当金や株主優待を受け取ることができ(インカムゲイン)、保有している株の価格が上がったところで売却すれば差分の利益を得ることができます(キャピタルゲイン)。
現在、株式投資で資産運用しているみなさんであれば、株と比較することで「仮想通貨とは何なのか」理解しやすいのではないでしょうか。
ということで、この株式投資と仮想通貨を比較し、似ているところと違うところを解説していきます。
株と仮想通貨の似ているポイント
1.取引所開設~取引の流れが似ている
株式投資を始める際は、証券口座の開設が必須です。住所や氏名などを登録し、本人確認を済ませます。これと同様に、仮想通貨の売買などをする場合は、仮想通貨取引所に個人情報を登録し、本人確認を済ませて、取引所を開設します。
株も仮想通貨も、証券口座や取引所を開設し、受取人指定郵便が届いてから初めて取引スタートできる部分がとても似ています。
もしまだ仮想通貨取引所の口座開設が済んでいないのならば、ビットコイン売買手数料がマイナス(取引すればするほどお金がもらえる)のZaifがオススメ。とりあえず口座を開設してしまいましょう。
取引の流れも似ています。キャピタルゲイン(価格が上がった時点で売却し、差分の利益を得ること)の基本は「安く買って高く売る」ですよね。
仮想通貨チャート↓を見てみましょう。株価チャートととても良く似ていますよね。
株式投資を日常的にしている人であれば、仮想通貨のチャートも読めるはず。「これから価格が上がりそう」「もう少し下げそうだな」ということが感覚的に分かると思います。
2.長期保有と短期保有の両面がある
株式投資はキャピタルゲインの他に、配当金や株主優待というインカムゲインがあり、短期で売買せずに長期保有する人もいますよね。一方でデイトレーダーと言われるような、一日の中で売買を複数行う投資家もいます。
仮想通貨も、長期保有(いわゆるガチホ)と短期保有、両方のやり方が行えます。
現在のところ、ビットコインや仮想通貨全体で将来的に値上がりする可能性が高いと思われているので、基本的には長期保有がオススメです。
しかし、25倍までレバレッジをかけられることや、1日の中での価格変動の振り幅が大きいので、短期トレードに注力している人もいるようです。
自己責任の範囲内で、好きなスタイルで投資すれば良いと思います。
3.将来性に投資するということ
株式投資も仮想通貨投資も、将来性や技術に期待して投資するという面は似ていると思います。
もちろんチャートや気配だけを見て取引しているデイトレーダーもいるとは思いますが、基本的には、「これから上がりそうな背景を持っている会社の株を買ったり」「汎用性のある技術が使われているアルトコインに期待して買ったり」するはず。
例えばアルトコインで上場後すぐに高騰した仮想通貨IOTA(アイオータ)は、IoT(モノがインターネットで繋がる仕組み)に導入することを目的に開発された仮想通貨です。将来的にさまざまなIoT家電やサービスに使われる可能性が評価され、時価総額がどんどん上がっています。
4.小額から投資できる
株式投資と同様に、少額からでも投資できるのが仮想通貨です。
2017年12月に、一時期1BTC=200万円を超えたビットコイン。それを聞いて「200万円も投資できないよー」と思った方ももしかしたらいるかもしれません。でも、それは間違い。
例えばビットコインならば、0.0001BTC~0.001BTCくらいから取引可能です。(取引所や、取引所内の販売場所によって異なります。)
ビットフライヤー(bitFlyer) | 0.001BTC |
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コインチェック(coincheck) | 0.001BTC |
ビットポイント(BITPoint) | 0.0001BTC |
ザイフ(Zaif) | 0.0001BTC |
ビットバンク(bitbank.cc) | 0.0001BTC |
例えばZaifなら、最小購入単位が0.0001BTCなので、1BTC=200万円の価格の時でも、200円から購入可能です。ミニ株みたいなイメージで気軽に投資できます。
5.インターネットで誰でも簡単に投資可能
株式投資も仮想通貨投資も、インターネットさえ繋がっていればいつでもオンライン上の取引所で取引が可能です。スマホではアプリをダウンロードして使うのが便利ですが、ブラウザ版でも取引可能です。
株と仮想通貨の異なるポイントは?
ここからは、株と仮想通貨の異なる部分について開設していきます。
1.仮想通貨は24時間取引ができる
株式市場はご存知の通り、平日9時~11時半まで(前場)と12時半~15時(後場)までしか開いていません。それ以外の時間帯や土日祝日は取引所がお休みなので、取引ができません。
しかし仮想通貨の取引所は基本的に24時間365日営業なので、取引がいつでも行えるメリットがあります。(年末年始は銀行が休みなので、入金など一部手続きが行えない場合もあります)
日中忙しくて取引できない社会人や主婦などでも、仕事や家事が落ち着いたあと、夕方以降や深夜、早朝などにゆっくり取引をおこなえるのは大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
2.仮想通貨には市場介入がない
株式取引市場には、適正な株価の形成と投資家保護のため、1日の売買の価格帯の制限が設けられています。これを市場介入とあります。
ストップ高・ストップ安という言葉を聞くことがありますよね。これがその市場介入です。
決められた値幅制限以上または以下まで株価が動いた場合に、ストップ高やストップ安が発動され、自動的に売買が停止されます。これは、白熱しすぎた価格高騰や価格暴落を防ぎ、投資家に冷静な判断を施すために設けられています。
しかし、仮想通貨はそもそも介入する団体がいないため、この市場介入が一切ありません。
そのため、価格が1日で異常に上がり続けて暴騰することも、パニック売りのように1日で暴落することも起こるのです。これはデメリットでもありメリットでもあると言えるでしょう。
短期間で大きく儲けることも、大きく資産を減らすこともできるということです。
3.倒産リスクがほとんどない証券取引所と、多少ある仮想通貨のリスク
東京証券取引所などの株式取引所は倒産リスクがほとんどありません。
しかし仮想通貨取引所は(大手取引所に関してはそれほど心配する必要ありませんが)証券取引所と比べると倒産リスクは多少なりともあると言えるでしょう。
仮想通貨取引を始めるならば知っておきたいリスクなので説明しておきます。法定通貨(日本円など普通のお金)と違って、仮想通貨は国が発行しているお金ではないので、もし仮想通貨取引所が倒産したら、取引所に預けている仮想通貨は全て失われることになります。
ビットコインの信用を落としたマウントゴックス事件という事件が2014年にありました。東京・渋谷に本社があったマウントゴックス社(ビットコイン取引所を運営)の社長が、「ハッカー攻撃を受けてビットコインが盗まれた」と発表。しかし真相は、社長自身が不正にビットコインを横領し、使い込んでいました。その結果取引所は破綻し、この取引所に預けていたビットコインは失われてしまいました。
銀行の場合は、たとえ倒産しても預金1000万円までは返還されるよう法律で保護されています。しかし仮想通貨取引所の場合は、銀行のように法律が守ってくれる仕組みはありません。
マウントゴックス事件は社長が不正を働いた特殊なケースですが、ハッキングされるなどのリスクに対しての防衛策を自ら講じておくことは必須です。仮に取引所がハッキングされ、仮想通貨が盗まれた場合は、補償されない可能性が高いということを肝に銘じておきましょう。仮想通貨ウォレットを守るために、2段階認証を必ず設定する、取引するパソコンにはセキュリティソフトを入れておくなどの対策をしておくことが大切です。
4.仮想通貨はレバレッジが25倍まで使える
株式投資も仮想通貨投資も、どちらもレバレッジをかけての取引(信用取引、FX、証拠金取引、先物取引など)が可能です。信用取引とは、簡単に言うと、自分の資金(証拠金や保証金)を担保にし、一時的にお金を借りて手元の資金以上に投資することです。
株式投資での信用取引は、そのレバレッジ(借りられる資金の倍率)が3倍までですが、
仮想通貨は最大25倍までレバレッジをかけることが可能です。
最大レバレッジと種類は、仮想通貨取引所によって異なります。25倍のレバレッジをかけられるのはGMOコインのFX、Zaifは先物型で25倍のレバレッジをかけられます。その他、ビットフライヤーのFX、先物型は15倍まで……と、取引所によってレバレッジが異なるので、確認してみてください。
レバレッジはいわゆる借金ですが、その分、うまく取引をすれば、手元にある資金が少なくても、株式投資よりも大きく儲けることができる可能性があると言えます。(一方で、大きく借金を抱える可能性も孕んでいることはお忘れなく…!)
5.仮想通貨には、原則インカムゲインがない
株式投資の楽しみとして、長期保有しているときに企業からもらえる配当金や株主優待といったインカムゲインがあります。しかし、仮想通貨には原則そういった配当などは存在しません。仮想通貨で利益をあげるひとのほとんどは、購入時点の価格よりも高い価格になった時点で売却する値上がり益によるキャピタルゲインです。
しかし、2017年の1年間だけで考えても、年初に1BTC=10万円だったビットコインが12月に200万円を超えたので、もし10BTCを年初に100万円投資していたら、単純計算で12月には2000万円になっている計算です。約20倍ですね。株式投資でも稀に、10倍~20倍の価格に高騰する大化け株が存在しますが、一般的には株式投資では年利10%でも高い水準であることを考えると、仮想通貨の上昇率がどれほどまでに高いかわかるでしょう。
インカムゲインが無くても、キャピタルゲインだけでも大きく資産を増やせる可能性があるのが仮想通貨です。
一方で、仮想通貨の世界でも配当をもらえるタイプの仮想通貨が存在します。それが、アセットタイプ(発行者がいるタイプ)の仮想通貨。一般的な仮想通貨(カレンシータイプ)は、採掘するタイプであり、配当を得ることはできませんが、アセットタイプの仮想通貨は特定の会社が発行し、トークンの供給量も開発元が決定しています
アセットタイプの仮想通貨は、株式のような性質を持っていて、保有量に応じて配当を受け取れることがあります。配当を受け取れる仮想通貨には、例えばOBITSなどがあります。
キャピタルゲイン(値上がり益)だけでも大きな恩恵を受けられる可能性が高い仮想通貨ですが、どうしてもインカムゲインも欲しいという方は、配当が出るタイプの仮想通貨を調べてみると良いかもしれません。
6.仮想通貨は、実際のお店でも使えて送金もできる
株式と違う仮想通貨のメリットとして、実際にお金の代わりに使用できることが挙げられます。株券はいくら持っていても、それ自体を支払い手段として使ったり、何かの報酬に送金したりということはできません。
しかし仮想通貨(特にビットコイン)はいまや多くの場所で円の代わりに決済手段として使うことができます。リアル店舗ではまだまだビットコイン決済が導入されているお店は少ないものの、ビックカメラなどの家電量販店やメガネスーパーなどで使えます。また、オンラインの通信販売サイトであれば、いまや使える場所はたくさんあります。
ビットコイン以外にも、最近では仮想通貨時価総額2位のイーサリアムが今後使えるお店が増えると注目されています。これは、BITPointを運営している株式会社ビットポイントジャパンが、2017年9月からイーサリアムによる店舗決済サービスをリリースしたことを発表したことで注目を集めました。まだ実際に国内でイーサリアムが使えるお店はあまり無いようですが、今後普及していくのではないかと思われます。
【まとめ】どっちのほうが儲かる?
株式投資と仮想通貨それぞれの、似ている部分と異なる部分を解説してきました。似ている部分もあれば、全然違う部分もあるということ、なんとなく理解できたでしょうか?
さて、まとめとして、今から始めるなら、株式投資と仮想通貨どちらに参入すべきかというと、仮想通貨に分があると言えるでしょう。それは、仮想通貨全体が将来的にまだ値上がりする可能性が高いことが理由として挙げられます。
ただし、100%儲かるとはだれも言えません。投資は何でもそうですが、すべて自己責任ということを理解して取引を行ってくださいね。
仮想通貨市場は将来的に値上がりする可能性が高い
2017年12月に一時1BTC=200万円台に達し、その後は価格が低迷しているビットコイン。しかし、まだ価格は上がるのではないかと期待されています。
さらに仮想通貨はビットコインだけではありません。まだ知られていないアルトコインや、これからも新しい仮想通貨が登場するはず。価格が上がりそうなアルトコインを発掘し、投資することで、将来的にキャピタルゲインを手にできる可能性が高いと言えます。
2017年に多くのニュースで取り上げられ、取引所のCMを目にする機会も増え、これからますます仮想通貨取引を始める人が増えるタイミングです。需要が増えれば仮想通貨の価格も上がるので、少しでも早く始めた方が利益を手にしやすいと言えます。
あとで「あの時買っておけばよかった」と後悔しないよう、無理のない範囲で、余剰金を使って仮想通貨を始めてみてはいかがでしょうか。