国内ブロックチェーンの先駆け、テックビューロの威信をかけたと言われるCOMSAのICO。正座して待機するのもなんなのでホワイトペーパーでも見てみようと思います。基本的に文字がギッシリなので思わず躊躇してしまいそうですが、これを機に一読されてみてはいかがでしょう?
COMSAのWhitepaperを読んでみましょう!
COMSAの公式ページはコチラ。
日本語の公式ツイッターもあります。
![](https://maneora.jp/wp-content/uploads/2017/08/cms1.jpg)
10月2日より
COMSAからICO資金調達としてトークンが販売されます。
果たして乗っかって良いものなのか?
迷った方は
ホワイトペーパーを見てみると見通しが良くなるかもしれません。
そもそもホワイトペーパーって何ですか?
![](https://maneora.jp/wp-content/uploads/2017/08/oms1-1024x512.jpg)
Whitepaper。
白紙と勘違いしてなんじゃそりゃと思ってしまいましたが、
白紙はblankpaperでした・・・
Whitepaper(ホワイトペーパー)とは白書を意味する、
ビジネス界隈では公開報告書のようなものです。
商品の魅力を訴求するカタログやパンフレットと異なり、
ホワイトペーパーでは技術的な機能の解説や性能の比較、サンプルコードなどが淡々と記載されます。
![](https://maneora.jp/wp-content/uploads/2017/08/mgo1-1024x487.jpg)
投資家にとっては
商品の開発された思想と市場のニーズを見比べる資料として、
投資対象の裏づけや投資判断を決める大切な材料になります。
ホワイトペーパーでは製品の現状を知ることができるほか、
ロードマップ(開発行程)も記載されていることもあり
これからの方向性や、開発の進捗、計画性を判断するにも役立つことがあるのです。
COMSAでもホワイトペーパーが公開されています
![](https://maneora.jp/wp-content/uploads/2017/08/cms4-1024x513.jpg)
文字が多くてめんどくさそうに思えますが、
読み始めてみると意外になかなかよく書かれています。
新発見もあるかもしれません!
暗号通貨は得てして法定通貨に対するボラティリティが高く、その事実は今後も変わることがな
い。また、そのボラティリティが時には暗号通貨のセールスポイントであることも否めない。しか
し、それは同時に現実的なビジネスにとって、暗号通貨を導入するに際しての最大の障壁の一つと
もなっている。ー中略ー
企業がブロックチェーン技術を導入するにおいての大きな障壁となっている。我々は今まさにその変動
期の真っ只中におり、それら問題を解決するソリューションが必要とされている。
COMSAで使用されるトークンCMSは
仮想通貨にありがちな価格の乱高下を抑えて
ビジネスで使いやすくしますよー、という感じでしょうか?
短期での価格変動は正直に申し上げますと魅力的なのですが、
CMSはリップルやステラのように価格調整が前提とされるトークンであることは間違いなさそうです。
(リップルやステラは無残にも乱高下してますが・・・)
短期で動くのであれば
仮想通貨を取引したり、海外のICOを探してに参加したほうが実入りが良さそうですね・・・
COMSAに限っては、
中長期でじっくりと見ていったほうが良さそうです。
● トークンセールの参加者は、1USD相当の購入に対して、1 COMSA(シンボル:CMS)トー
クンを取得する。セール時には発行数の上限は設定されない。
● トークンセール終了時、トークンセール参加者に発行されるトークン数と同数のトークンが
追加発行され、総発行数はそこでロックされる。言い換えれば、申し込み数を100%とした
場合、もう100%が追加発行されることとなる。
● この追加発行された100%を分母として、そのうち10%がトークンセールのリフェラルボー
ナスとして紹介者に配布され、40%は既存のテックビューロ経営陣、ステークホルダー、
開発者、従業員、契約社員、そしてCOMSA ICO協議会運営に配布される。50%はテック
ビューロが保持し、将来の開発、将来の配布、マーケティング、パートナーシップ、報酬、
事業拡大などにあてがわれる。
● 結果として、総発行量の55%がトークンセールの貢献者に配布されることとなる。
ひとつ上の引用を裏付けるような、
さらっと重要なことを書いてます。
10/2から約一月のあいだ売り出されるCMSトークンは、
発行数に上限がないためOmiseGOのように売り切れることはありません。
良く言えば誰でも入手可能、
悪く言えばプレミアムが生まれにくい販売方法ですね。
ひと月のICOで売れたトークンと同量がテックビューロの持ち分として新たに発行され、
それらを合わせたものがCMSの総発行量となります。
出し合ったお金は変わらず、通貨量だけが倍に増える。
それって単純に考えると、その後の需要は一旦置いておいて、
価値が半分になるということじゃないですか・・・?
とはいえ、
量が何倍に増えようとも
現に仮想通貨は取引されて、価値が見出されて、
それらを繰り返して価格を上げてきた実績があります。
雰囲気で売買されるモノなので
一概に半分になるという言い方も難しいですね。
テックビューロ陣から開幕「せーの」で一斉に売りに出されることはさすがに無いでしょうが、
短期目的でのCMS購入者にとっては
あまりうまみの無さそうな内容のようにも思えますのでご注意ください。
COMSA自身のトークンセールに関しては、それに参加したCMSトークン保有者に、以降COMSA
プラットフォームにてICOを実施するプロジェクトにおいて、CMSトークンを払込手段として使用
した場合に5%の追加ボーナスが付与される特権が得られる。
ICOで購入したCMSを
・株式会社プレミアムウォーターホールディングス
・株式会社CAMPFIRE
といった
次月以降開催されるCOMSA案件でのICOにおいてトークン購入に使用すると、
5%ボーナスが付くそうです。
対象トークンが5%ボーナスで付与されるということでしょうか。
※10/3追記:上記2社について、
CAMPFIREはCOMSAシリーズのICO開催はナシに決定、
プレミアムウォーターに付きましても参加を協議中とのことです。
上記2社のトークン目的でCMS購入を検討されていた方はご注意ください。
COMSAソリューションで提供されるものをまとめると以下の通りとなる:
1. NEMとEthereumのブロックチェーンでペッグされたハイブリッドトークンの発行。
2. 上記を用いたICOソリューション。
3. NEMとEthereum上の、暗号通貨とペッグしたトークン(BTC, ETH, and XEM)。
4. NEMとEthereum上の、法定通貨とペッグしたトークン(JPYZ、Tetherなど)。
5. 内部高速トークン勘定としてのプライベートブロックチェーンmijin。
6. ペッグされたトークンの裏付けとなるZaif取引所と、そこでのトークンの取引取り扱い。
ホワイトペーパーではNEMの名前がしきりに登場してますね。
NEMの開発者に日本人がいたことは
日本におけるNEM人気のきっかけとなるものでしたが、
一方でCOMSAを開発するテックビューロ代表の朝山氏は
日本におけるNEMアドバイザー代表でもあり
先の日本人開発者(関係者?)もCOMSAに参加しているとのウワサも聞きました。
NEMのパブリックブロックチェーンは
COMSAの取引システムを担う機関部として採用されます。
おかげでCOMSAを発表してから現在(8/8)まで
NEMの価格がえらいことになってますね。
まとめ
技術的なものは取り上げずに
気になるところだけざっと取り上げてみました。
・総発行量が決定されていない
・短期でのボラティリティを抑える方針であること
海外ICOとは異なるこの日本独自仕様を
どう捉えるべきなのか、
参加予定の方は注意されたほうがよさそうですね。
![](https://maneora.jp/wp-content/uploads/2017/08/fdsaaadsf.png)
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