2017年8月のビットコイン分裂(BCH)以降、しばらくおとなしかったイーサリアムクラシック(ETC)が久しぶりに高騰しました。今回はイーサリアムクラシックの高騰原因について調べてみました。
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イーサリアムクラシックについてざっくりとおさらい
イーサリアムクラシック(ETC)は
イーサリアム(ETH)のハードフォークによって誕生した仮想通貨です。
イーサリアムプラットフォームで160億円という巨額の資金を集めたICO、TheDAO(通称:ザダオ)が
イーサリアムのバグによって崩壊したこと受け、ETHアップデードが慣行されるのですが、
その際、仕様変更されたイーサリアムを良しとしなかった者たちが立ち上げた、
本来のイーサリアムとして非中央集権型の思想を貫く仮想通貨が、このイーサリアムクラシックです。
中国で人気のある仮想通貨として有名ですね!
2017年11月3日の高騰について
9月の高騰以来、
久しぶりに顔をのぞかせたイーサリアムクラシック。
これまではとくに目立った動きも無く、
『イーサリアムのハードフォークで生まれた通貨』という比較的地味な印象のあった通貨でしたが、
めずらしく開発側から動きが出たことが今回の高騰の起因となったようですね。
高値を記録したゴールデンウィーク以降からの右肩下がりによって
比較的安価で手が出しやすいお手ごろ感から、
短期の買いが集中したのかもしれません。
イーサリアムクラシック・サミットの開催
大きな起因となったのが
このイーサリアムクラシック・サミットの開催だと言われています。
香港でイーサリアムクラシックサミットがスタート。今日・明日、2日間開催の模様。好材料があれば中国マネーが動くかも知れないので注視しておく#ETC #EtheriumClassic #ETCSummit https://t.co/emvWldT4Uw
— エムCrypto (@sapasappy) 2017年11月13日
ブロック報酬の減額(いわゆるプレミアム化)といった具体的な開発内容も盛り込まれたサミットが
11月13,14日にかけて香港で開催されました。
減額というとマイナスなイメージが付きまといますが、
マイナーがブロックを生成した際の報酬(送金処理報酬)が減額される
ビットコインで例えると『半減期』に相当するようなもので
実質的にイーサリアムクラシックの価値が上がることになります。
このサミットの参加者には、
イーサリアムクラシックの開発者の一人で
ADAコインにも関わっているとされるチャールズ・ホスキンソン氏
そして中国の大手マイナーViaBTCの代表であり、
8月のビットコイン分裂では何かと名前の出てくることが多かったジハンウー氏と
界隈でいろいろ(?)と有名な方も参加されるようですね!
ETCの価格は2倍ほどにまで伸び、
例に漏れず急落しました。
けっこう前(8月ごろ?)から今回の11月のサミットが予告されていたので、
11月頭の底値を記録していた時期から買いが徐々に集まり
サミット直前で一気に伸びたカタチなのでしょう。
ゴールデンウィークの頃から見ると全体的に右肩下がりの流れですが
伸びるときは伸びる、アルトコインであることには変わりないようです。
とはいえ、他にも優秀なアルトコインは存在するので
右肩下がりのコインを握っていつかいつかと高騰を待つのは少しこわいですね・・・
ETCの価格が下がってきていることを指摘したユーザーに対して、Barry曰く「乞うご期待」だって。
なんかあるの?#イーサリアムクラシック #EthereumClassic https://t.co/mtKhnBik0A— 幹助 (@mikisuke0) 2017年11月12日
私も一時期ETCを握っていましたが、
他の通貨がぐんぐんと伸びる中、
待ち続けるというのはなかなかツラいものです。
コインチェックやbitFlyerに並ぶ通貨がこれではあまりよろしくないと思いますので
今回のサミットでこの流れを変えてほしいところですね!
イーサリアムクラシック高騰のチャンスに乗り、稼ぐ6つのポイント
独断と偏見の意見ですが、ちょっと考えてみました。
他のコインでも同じやん!というツッコミは置いておいてくださいね!
ポイント1:実需を期待できるか否か
TheDAOの崩壊によって生まれたETH。
非中央集権、匿名性を引っさげて生まれた崇高なハードフォーク通貨ではありますが、
現存のイーサリアムに比べて実需の面では今一歩な感のあるETC。
イーサリアムの活躍の陰に埋もれているイメージがありますが、
サミットが開催されて開発の動きが見れた、ということで
これからの動向はチェックしておくべき通貨なのかもしれません。
ポイント2:半年以上の長期で考える
他にもBTCをはじめとした魅力的な通貨はたくさんあるので
あえて↑のグラフのようなETCを半年以上持つかといわれると悩ましいところではありますが、
売り時もコンスタントに訪れているので、
底値でひっそりと貯めていくというのも悪くないのかもしれません。
ポイント3:急激な高騰は、さわりたくても無視しましょう
急激な高騰には、基本ノータッチが正解だと私は考えます。
理由は、
- 現状は右肩下がりのグラフを見て、少しでも高値で掴んでしまうと次の高騰まで数ヶ月単位で資産が固定されてしまう可能性
- 高騰の原因となったイベント・発表が生み出す実績は未知数であり、高騰の結果はあくまでユーザーの期待上げである
- 高騰が起きている相場ではとくにアルトコインのスプレッドは尋常ではないので、それらを加味して利益を出さなければいけない
とくにアルトコインはスプレッドが大きなため
高騰時の高いスプレッドを支払って参入、
うまく売り抜けたところでもスプレッドが徴収されるので
リスクの割りに実入りが少なかったり・・・
上がって、下がって、コインの価格はほとんど変わらないのに
手数料分だけ資産が目減りしていたり。
よほどの情報通でない限り高騰に便乗の作戦は、
予想以上の危険が伴うものだと思ってください。
アルトコインで負ける原因に、
相場が動いているときに高騰する高額な手数料(売買で10%ほど)が原因となることが多いのです。
よく、アルトコイン愛好者の間では
『手数料死』『スプレッド死』などとも呼ばれるワナですね!
ポイント4:安い時にコツコツ購入
ですので、
理由がある高騰からしばらくして少し下ったあたりで、
ちょこちょこ買って保有コインを増やしておく。
相場が動いていないときのスプレッドは
意外なほどに安いものです。
ポイント5:無くなってもよい感覚の余剰資金で投資する
サミット開催で一時的に価格が高騰しましたが
またグラフのように右肩下がりに沈んでいく可能性も大いにあります。
二度と浮上してこない可能性も・・・!
投資の分野ではまだまだ生まれたての仮想通貨、
今後どうなるかは誰もわかりません。
株のような法律による保護も整備されていないので
余剰資金で自己責任がキホンとなります。
だからこそ、面白い!と考えるファンが多いのも事実です。
ポイント6:人に騙されず、自分で判断
この記事の内容も
無意識にポジションを取っていることがあったりします。
わたくしうわ吉が好きな通貨であったり
あまり触りたくないものであったり・・・
無意識のうちにバイアスがかかってしまっているんですね。
取引所のチャットなんかもそうですが、
手持ちの通貨の価格を上げて欲しいばかりに買い煽る人がいたり
いろいろな情報が飛び交います。
最終的には
ご自身の判断が大事になってくるところ。
とはいえ、
あまり気を張らずに楽しみたいところですね!
イーサリアムクラシックの購入方法・取引所
安心して国内大手から買いたい場合は、
bitFlyerかコインチェックのいずれかでしょう。
どちらも販売所からの購入のみとなっており
価格はあまり変わらないので、
他のアルトコインも多く取り扱って、見通しの良いコインチェックがオススメです。
また、
英語が得意で問題発生時も対応できる上級者な方は、
PoloniexやBITTREXといった海外取引所でも購入できます。
最近、認証のハードルがかなり上がったため
英語対応は大前提として、
取引所の仕組みに加え、トランザクション(ビットコインの送金処理)を追えない方にはオススメできません・・・
まとめ
大物を引っさげたサミットを開催したことで
久しぶりの高騰を見せたイーサリアムクラシック。
今まで静かだった通貨が突然高騰すると
思わず便乗して購入したくなるところです。
が、スプレッドという魔物にくわえ
次の高騰まで右肩下がりで待たなければいけない可能性もあるコインなので、
イーサリアムクラシックの運用を考えている方は
底の底の底値だろ!くらいの慎重さを持ってコツコツ買い足すぐらいが良いかと思います。
イーサリアムクラシック(ETC)を購入するなら
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