GMOに引き続き、いまや巨大グループ企業のひとつDMM.comが仮想通貨市場に参入してきたとのことで、今回はその評判はいかほどのものか調べてみました!大丈夫なのか!?
DMM Bitcoin(ビットコイン)についてざっくりとおさらい
DMM Bitcoin(ビットコイン)はDMM.comグループのひとつである、
株式会社DMM Bitocinが運営を行う仮想通貨取引所です。
エロイッ!(褒め言葉)
最大の特徴としては、取引所で取り扱うビットコインはもちろん
アルトコインに対しても、レバレッジを掛けた証拠金取引が可能であるところでしょう。
国内のアルトコイン事情といえば
基本はコインチェックのような販売所で購入してがっつりホールドだったのが基本でした。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- ライトコイン(LTC)
- Ripple(XRP)
- NEM(XEM)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
これら7種に対し、JPYあるいはBTC取引において
いずれもレバレッジの機能が用意されているのです。
ただしレバレッジ倍率は最大5倍、
ロスカットは証拠金維持率の80%以下と、少々保護の基準が厳しいのですが
そのぶん、レバレッジ取引の初心者にとってはオススメしやすい取引所であるとも言えます。
ただし、ビットコインとイーサリアム以外のアルトコインは現物取引に対応しておらず、
FX取引機能のみとなりますのでご注意ください。
また、ポジジョン建て以外の基本的な手数料が無料というのもうれしい点です。
スプレッドやマイナー報酬は支払う必要はありますが、
日本円の入金や出金まで無料というのはなかなか珍しいところではないでしょうか。
アルトコインをお持ちの方は
サブの取引所として重宝できそうですね!
なお、現物取引対象の銘柄はビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のみとなり、
基本的には証拠金を拠出して維持率が80%を下回らないようにポジション(注文)を行う、
いわゆるFX運用がこの取引所における、メインの運用方法となるかと思います。
(もちろん、レバレッジは等倍=1倍でも大丈夫です)
DMM Bitcoin(ビットコイン)についての評判
前向きな評判
DMM Bitcoinのチャートが使えすぎてやばい
ここでチャート見てなかったら慌てて買い増してる箇所がいくつかある
結果論って言われたらそうだけど#やまだのチャート分析— やまだ@仮想通貨 (@crypto_ymd) 2018年2月2日
DMMはもともとWebやアプリの開発で力をつけてきた企業ですので
取引所(ダッシュボード)の細かな作りはもちろん、
アプリの使いやすさや軽さでも定評がありますね。
またおそらくですが巨大なサーバーで稼動しているものと見られ、
混乱時期に約定が出来ない某取引所に比べると
FX取引における信頼性も折り紙つきではないかと予想できます。
仮想通貨取引所は不思議とサーバー負荷に関して無関心なところが多く
ユーザーとしてはたまったもんじゃないので、DMMには期待したいところです。
12月に予告されたサービスが早速開始。良い意味でDMMらしい手数料の低さがポイントです / 仮想通貨取引サイト「DMM Bitcoin」が本日サービス開始。手数料の低さが売り – Engadget Japanese https://t.co/TT2H5KYdu3 pic.twitter.com/Chrb4ssbKF
— Engadget 日本版 (@engadgetjp) 2018年1月13日
厳しめのロスカット率や割と低めなレバレッジ倍率、
ポジション以外の基本的な手数料が無料と、
学生さんや低額投資で取引を楽しんでみたい方に良くマッチしたサービス内容ですね。
さすがのDMMといったところでしょうか、初心者保護という後発ながらにうまく方向性を打ち出しており
また、アルトコインで証拠金取引ができるという他には無い独自のサービス色を出している取引所として
これからの展開にも期待してみたくなるところです。
DMM Bitcoin口座認証したけどまじでFXだな。ちょっとこれは取引所間の競争レベルのステージが変わった感ある pic.twitter.com/Qe1Hz6cFvN
— 暗号通貨王子 (@Bitcoin_Invest) 2018年1月14日
これまでに現物ホールドだった仮想通貨ユーザーが
DMM Bitcoinをきっかけに証拠金取引(FX)をはじめるきっかけともなりうるサービス内容です。
日本円の入出金、ポジション決済手数料が無料、
最大レバレッジを5倍、ロスカットを80%に抑えた英断、
アルトコインで証拠金取引が可能という点でサブ取引所としても機能しそうですね!
DMM Bitcoin登録した!XEMは現物じゃないし基本見てるだけ派で。#NEMhttps://t.co/9h4MIhc1Oh pic.twitter.com/KCFLITGz6G
— トレスト(平成30年版) (@TrendStream) 2018年1月10日
面白い試みが行われているとのことで
有名な方も様子をうかがっているようですね!
NEMやRippleといったアルトコインホルダーにとっては
立ち回りの選択肢が増える良い出来事だったかと思います。
DMMbitcoinのアプリめっちゃ使いやすい!てかわかりやすい!FX感覚で操作できるのは非常に助かる!#XRP #仮想通貨 pic.twitter.com/1yk1mrj9Av
— あかたか (@taka_a_911) 2018年1月11日
もともとアプリ開発で有名な親会社なので
モバイルアプリの最適化に関してはさすがの出来栄えのようです。
大げさかもしれませんが、DMMの参入によって現状ホールドの仮想通貨市場において
仮想通関FXが新たに目を向けられるきっかけにもなるんじゃないかな~と個人的に思っていたりします!
後ろ向きな評判
ワタクシ個人の主観として惜しい点がいくつか見受けられます。
正直、天下を取れるかもしれない状況なだけに、もったいなく思うところです。
【DMM Bitcoinスプレッド一覧】
現物
BTC・・40,000円
ETH・・3,000円レバレッジ
BTC・・5,000円
ETH・・3,000円
XEM・・4円
XRP・・5円
LTC・・600円
ETC・・100円
BCH・・8,000円 pic.twitter.com/0cdSgOCYrv— こより(๑•◡仮想通貨 (@vc_koyori) 2018年1月10日
現時点ではご利用予定の多くの方が本人確認の承認待ち状態だと思われるために
取引がほとんど成立しておらずスプレッドがひどいことになっています。
いくら日本円の入出金やポジション決済が無料でも
このスプレッドの前ではすべての好印象が水の泡となりそうな気がしなくもありません・・・
#DMMBitcoin のレバレッジのスプレッド(SP)、 $BTC だけ変動して他は6%とか10%超で固定、やっぱり無理ゲーだよね、素直に #Bitmex や #OKEx でやるべき pic.twitter.com/5SVZbjzRmL
— $lqfc (@liquidfunc) 2018年1月14日
これから利用者が増えればスプレッドも収まってくるのでしょうが
ビットコインFXでさえ現状利用者が少ない状況なので、
アルトコインFXが定着するまでは、まだまだ長い時間と厳しい状況が続くかもしれません。
先手を打った、という点では感心できるのですが
はたしてDMM Bitcoinは
この先アルトコインFX市場の先駆者となれるのでしょうか。
さすがにDMM BitcoinのNEMスプレッド20円は… pic.twitter.com/5DlzRIf3iD
— ポイン@仮想通貨ハイパーニート (@poipoikunpoi) 2018年1月26日
DMM Bitcoin開設から3週間ほど経過し
ユーザーの取引もぼちぼち開始された状況ではありますが
スプレッドの大きさは相変わらずのようですね・・・
執筆現在(2018年2月2日)、仮想通貨全体の値下げの渦中だったのですが、
とくにDMM BitcoinでのNEM(XEM)のスプレッドがひどく、
私が確認した段階で18%もの開きがあった状況です。
(※一方、同時刻のZaifでは0.5%ほど)
販売所じゃあるまいし
デフォでも7~8%は酷いですね・・・
運営さん見てますか?
まだ新規ユーザーを呼び込む段階で、判断は早いかもしれませんが
この状況を改善していただかなければなんともオススメしにくい状況であるのは確かです。
とにかく、目の付けどころもサービス内容も文句ないのに
スプレッドで致命的な問題点を抱えているのが私の持つ印象です。
これは、非常にもったいないところです・・・
本日(1/31)の12時~18時におきまして週次メンテナンスを実施いたします。メンテナンス中はトレード口座(取引画面)へのログイン、口座振替及びお取引ができません。お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、安定した取引環境をご提供するため、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
— DMM Bitcoin (@DMM_Bitcoin) 2018年1月30日
近年の取引所にしては珍しく
毎週水曜日の12:00~18:00までの間に定期メンテナンス区間が設けられています。
だからといって四六時中取引所に張り付いているワケではありませんが、
もしかしたらその時間帯に急落や高騰が起こる、ということも十分に考えられるものです。
取引できない空白期間がある、という不安のタネを残すのは・・・
なんて言いつつ、巨大な鯖の管理も考えると、なかなか口出しできないのがもどかしいところです。
あるいは、運用資金やリスク分散の面も考えると、
DMMだけでなく、複数の取引所を扱う選択も必要っぽいですね。
はじめから二番手狙いが目的という可能性も(
DMM Bitcoinはあえて戦略的にCMを出してるのだろうね。競合他社の空いた枠を格安で仕入れカウンターパンチ。
— むぅ (@moo1960j) 2018年2月2日
DMM Bitcoinが取引所参入を果たした2018年の1月中頃といえば、
日本最大の仮想通貨取引所であるコインチェックが不正アクセスによって580億円分ものNEM(XEM)を不正送金され
仮想通貨界隈が騒然とする渦中でした。
新規参入の状況的にはどう見ても悪いのですが、
取引所視点に見方を変えれば『参入してまもなく王者が陥落してくれた』とも捉える事ができるかもしれません。
この状況でバンバンCMを仕掛けるDMMは、したたかさというか、
さすがに大企業へとのし上がった圧倒的な力というか、Web系巨大企業の機転の鋭さを感じるところです。
DMM Bitcoinの口座開設審査落ちたwww
貧乏学生にアルトコインレバレッジはさせねーってか??💢💢
運営方針としては正しいかもしれないけど、ふつーにムカつくな。— サダイジン (@Reinemino) 2018年1月23日
仮想通貨界隈は証券取引法のような市場に関する法規制がまだ整っておらず(改正資金決済法くらい?)、
どの取引所でも基本的には審査が緩めといわれている本人確認&利用申請なのですが
DMM Bitcoinでは今後の法整備や世間体も見込んでか、学生さんにはハードルが存在する審査状況のようですね。
現物取引がビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)くらいで、
多くの利用者がレバレッジありきのアルトコインFX(証拠金)取引を利用するはずなので
こういった姿勢が必ずしもユーザーにとってキビしいとは言い切れないところでもあります。
(普通の取引所はもっと新規にがっつくはずなので、DMMに関してはかえって珍しささえ感じるところです。これはかえって良い点とも取れる方針なのかもしれません)
まとめ
同じく巨大グループ企業のGMOが仮想通貨市場に参入してきた時、
正直、何を書けばよいのかあまり思い浮かびませんでしたが、
DMM Bitcoin(ビットコイン)は初心者保護、アルトコインFXと明白なサービスの切り口を持っており
後発が不利な仮想通貨取引所においてもその存在感をしっかりアピールできているかなと感じるところです。
この戦略というか、狙いどころの鋭さというものは
やはり巨大グループ企業のもつ力なんだなと実感するところです。
現状ではスプレッドの問題ばかりが心残りですが、
斬新な試みを始めた取引所として、
これからのサービス内容に注目していきたいところです。
DMM Bitcoin(ビットコイン)のアカウント作成につきましては
下記の記事を参考にされてみてください。